WRC第9戦ラリーフィンランド、8月2日(金)の走行について、TGR WRCチャレンジ2期生の小暮ひかると山本雄紀に聞いた。なお、小暮はSS7で転倒。ドクターストップにより残念ながらラリーリタイアとなった。
小暮ひかる
午前のループ後のメディアゾーンにて
──午前のループは雨には降られましたか?
めちゃくちゃ降ってました。朝イチは、それでもなんとかなるような雨だったのですが、SS3は残念ながらキャンセルになってしまいました。SS4のミュヒンパーは、ステージ自体はとてもいいのですが、土砂降りの雨でまったく前が見えないレベルでした。一台ごとに雨の量が違ったようで、僕はちょうどスタート地点とフィニッシュあたりで土砂降りでしたが、ヤリ-マティさんに聞いたら後半は降っていなかったそうで、2、3台で一気にコンディションが変わっている感じでした。そうかと思えば、最終ステージは完全にドライで、グリップがまったく違ったので、なんとも走りづらかったです。
──リズムがつかめないので難しいですね。
気持ちよくちゃんと走れているな、という感じではないので、午後は天気がどうなるかわかりませんが、もう少しブレーキングや、タイヤのグリップをしっかり使えるように調整していきたいと思います。
──サービスで大きなセットアップ変更の予定はありますか?
特にはありません。基本的にはワイドな道なのでそれほど轍も掘れないですし、雨も降っていたので轍はできていないと思います。1ループ目でかなり破壊されているような状態だったので、2ループ目はどうかなといったところです。そこだけちょっと気をつけて走りたいと思います。
山本雄紀
──午前中のループはどうでしたか?
1本キャンセルになってしまいましたが、初めの2本はものすごく滑るようなコンディションで、思ったよりグリップがいい場所でも、信じ切れずにちょっと抑えてしまったという感じでした。
──午後はパンクがあったそうですね。
はい。サリカスの2ループ目(SS7)だったのですが、1本目は自分たちはキャンセルになって走れませんでした。ペースノート的には、少しイン側にタイヤを乗せるように記載していましたが、実際には、岩なのか何なのかはわかりませんでしたが、何かがあって、すぐにパンクだと気がついたような感じでした。左フロントです。
──ステージ内でタイヤを交換したのですか?
初めてステージ内でタイヤを交換しましたが、練習より時間がかかったので、そこは反省しています。
──何が問題だったのですか?
機材にも少し問題があったのですが、さらに焦ってしまって練習でやっていた手順とちょっと違う順番でやってしまったり。もっと練習しないとダメだと思いました。
──小暮選手は横転したと伺いました。
同じサリカスのS、午前中にオィット・タナック選手が横転した同じコーナーで同じように横転したと思います。
──金曜日の午後は総括するとどのような感触でしたか?
結構良かったのではないかと思っています。結構ヤリ-マティさんと近いタイムを出せたりとか、1本目で自分でもっと出来ると信じていた場所は結構修正できたので、そこは良かったかなと思っています。
──SS10のハルユ2はトヨタ勢のトップだったとか。
そうですね、WRC2部門の2番手くらいです。このステージは得意かもしれません。
──土曜日はまだ長いステージがありますが、どのように取り組みますか?
3本のうち2本は走った経験があります。1本はオウニンポウヤなので、全部走り切ることが最重要だとは思いますが、今日と同じような気持ちで取り組みます。1本目をいい感じに走れたら2本目にもうちょっとプッシュできると思うので、そのような感じでいけたらなと思っています。
(Keiko Ito)