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WRCフィンランド:勝田貴元「オウニンポウヤはやっぱり楽しい!」

©TOYOTA

WRC第9戦ラリーフィンランドの土曜日、前日のデイリタイアから再スタートした勝田貴元。この日のコメントをお届けする。


■午前のループを走り終えて
──オウニンポウヤの1回目はどうでしたか?

やっぱり楽しいです! 難しいですし、コンディションも結構悪くかなり滑りました。ほかのステージはそう悪くはなかったのですが、オウニンポウヤだけクルマがすごく走りづらくて、リヤがフラフラでした。去年と同じセクションもありましたが、去年は余裕で全開でいけたところがもう全然行けなくなったりとか、結構変なコンディションでした。

──今日は出走順がトップでした
それもあって少し難しかったのですが、確かに自分の走行順を考えればどのステージも悪くないタイムだったと思います。午後は出走順の差がもっと出ると思うので、そのあたりをちょっと加味しながら無理しすぎないように、自分の良いペースで走れるようにしたいと思っています。

──まだ100%の感触ではないのですね?
なぜかはわからないのですが、「アンダー、オーバー」といった感じで、曲がらなくて、急にリヤがフラフラし始めるので、不安要素が多い感覚になってしまうので、その原因を突き止めたいと思います。日曜日は朝からプッシュしないといけません。一番ポイントを獲るというより、トヨタとヒョンデの間にスポッと入らないといけないと考えています。

──難しいですね!
ラトビアなどは自分のチームから1ポイント奪ってしまった形になったので、難しい状況です。ちょうど良いところに入れればいいのですが。そのあたりはサンデー全体のポイントを見ながら、パワーステージをどのように走るかということをチームと考えます。

──ステージのコメントで「グリーシー(油っぽい)」という言葉を使っていましたが、油で滑るような感じだったのですか?
なんかベトベトしている感じで、雨でドロドロという感じよりは、ふにゃふにゃした路面なんです。それがいいグリップを発揮する場合もありますが、ずっと雨が数日間続いているので、路面全体が柔らかくなって、それが走りづらいんです。

■この日のステージを終えて
──今日の感想を聞かせてください。

とてもいいステージで楽しめましたが、特に午後は難しかったです。天候もめまぐるしく変わりましたし、ドライで急に雨が降ったり、そういう中で午前中の走行後にコンディションがルーズになっていたりすると、コーナーの状況を判断するのがとても難しかったです。でもそういうコンディションを勉強するための良い練習になりました。

──オウニンポウヤを走り終えた時のリアクションは楽しそうな感じでした
ステージとしては楽しいのですが、走っていてもどういったところでタイムを失っているかということはラインがないことによってもわかるので、何度か危ない場面もありました。全開で行けるようなコーナーでもラインがなくてストーンと抜けてしまったりとか、そういったところが結構怖かったですし、タイムがなかなか伸びない要因にもなります。どのようにそうした状況を改善していくかが重要になるので、いい勉強になりました。あれだけの長い距離を走って大きく遅れているわけではないので、クルマの方で改善できるところと、自分の方で改善できるところをもう少し探してみようと思います。

──オウニンポウヤは午後の方が速かったのは路面がドライだったからですか?
出口などラインがある場所で、トラクションを稼げたりしたからだと思います。午前中はルーズでラインがない場所で苦戦していたのでそこが要因です。

──明日は順位を考えながらとのことですが、計算しながら走るのは難しいですね
そうですね。最初から合わせてしまうと後から調整できないので、ステージ毎に自分がどこにいるのか見ながらの走りになりますし、天候もなんとも言えないので、自信を持って走れる時に走って、合わせる時にちょっと合わせながらという感じになるんじゃないかなと思っています。
(Keiko Ito)



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