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AXCR2024:チーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーターが3番手発進

©MITSUBISHI

2024年のアジアクロスカントリーラリー(AXCR)は、レグ1となる8月12日(月)、最初の競技ステージとなるセレクティブセクション(SS)1の走行が行われ、三菱から技術支援を受けるチーム三菱ラリーアートは、2022年覇者のチャヤポン・ヨーターが3番手につけた。チームからエントリーする三菱トライトンは、田口勝彦を含め4台すべてがステージを走り切っている。
(以下、発表リリース)


4台の『トライトン』は全車とも初日を完走
チャヤポン・ヨーターが3番手につけ今後の浮上を狙う

2024年のアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)の競技初日となるLEG1が8月12日(月)に行われ、チーム三菱ラリーアートから参戦する4台の『トライトン』ラリーカーは全車が無事にセレクティブセクション(SS)1を終えて、サービスへと戻ってきた。103号車のチャヤポン・ヨーター(タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン(タイ)が3番手、130号車のサクチャイ・ハーントラクーン(タイ)/ジュンポン・ドゥアンティップ(タイ)は5番手、107号車の田口勝彦(日本)/保井隆宏(日本)も7番手と、いずれも上位につけている。

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この日のルートは、ラリーの拠点となるスラタニのホテルをスタート、移動区間を経てSS1へと移動していく。SS1のスタート地点では出走を待つラリーカーが並び、『トライトン』を駆る各選手たちも、いよいよ始まる最初のSSに向けて準備を進める。コースは全長162.54kmが予定されていたが、雨の影響でコースが短縮され、36.16km地点からのスタートとなった。森の中のグラベルロードはぬかるみや岩場のセクションが点在、プランテーションのセクションでは直角や鋭角のジャンクションが待ち受ける。

スタート前にはシャワーのようなにわか雨が降り注いだが、路面コンディションを変えるほどのものとはならず、基本的にはドライコンディションと言える状態だ。午前11時15分に四輪部門のSS1がスタートし、ヨーターを筆頭に4台の『トライトン』はアタックを開始した。2024年型の『トライトン』ラリーカーに施された様々な改良点が功を奏し、各選手とも“速く、走りやすい”と口をそろえた。

SS1では中盤でミスコースが多発する難しい展開となり、各選手とも大きくタイムをロスしてしまうシーンもみられたが、そのなかでも早々にミスをリカバリーしたヨーターが1時間29分29秒で3番手と好位置につけている。序盤から前のクルマに追いつくスピードを見せたサクチャイ・ハーントラクーン(タイ)/ジュンポン・ドゥアンティップ(タイ)はベテランらしい走りで5番手、前車2台を早々にパスした田口は、ミスコースを喫しつつも7番手タイムでまとめている。いずれもトップとのタイム差は10分以内。3台の『トライトン』は、さらに上位を目指して明日以降のステージに挑む。三菱自動車の社員であり、今回がAXCR初出場となる小出一登(日本)は、ベテランの千葉栄二(日本)とコンビを組んでの参戦。ミスコースはあったものの、リスクを避けた慎重な走りで26番手につけ、『トライトン』を無事にスラタニのサービスまで持ち帰ることに成功している。

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13日(火)の競技2日目LEG2/SS2は、スラタニからホアヒンまで、約500km近くを北上する1日となる。当初の予定から後半セクションがキャンセルされ、山間部の道や集落を通過する道などが舞台となる75.19kmで争われる。競技2日目は午前5時45分に二輪部門の先頭走者からスタート、午前7時すぎから四輪部門もスタートする予定だ。

103号車ドライバー チャヤポン・ヨーターのコメント
「今日のコースは森の中で非常に難しかったです。ちゃんとした道ではないところもあったのでナビゲーションが大変でした。途中で道をロストしてしまい探していたところ、後ろから来たクルマがちょうど正しい道を見つけたので、ちょっと悔しい思いもしました。今年のクルマはサスペンションストロークが長くなったので、路面の穴やギャップも問題なく、すごく運転しやすかったです。去年に比べたら、大きく性能が上がっていると思います。現在3番手につけていますが、首位の選手からそれほど離れているわけではないので、大した問題だとは思っていません。明日は道のりが長いので、明日から頑張りたいと思います」

チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩のコメント
「初日としてはいい滑り出しだと思います。3番手、5番手、7番手、あと小出選手が26番手と、ほぼ想定内ですね。タイム差も少ないですし、まだラリーは始まったばかりなので、これから面白い展開になってくると思います。クルマは昨年のラリーが終わった後、色々ディスカッションして改良を重ねてきたので、その成果が出ていると思います。3人の選手からも、乗りやすい、ハンドリングがいいという評価をもらっています。もちろんライバルチームも速くなっていますが、我々が改良してきたことが間違っていなかったことは証明できたと思います。今日の路面は比較的良かったようですが、悪路になればなるほどトライトンの実力は発揮できると思うので、今後も楽しみですね」。



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