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AXCR2024:レグ2でチーム三菱ラリーアートの田口勝彦が4番手に浮上

©MITSUBISHI

2024年のアジアクロスカントリーラリー(AXCR)は、8月13日(火)、レグ2に設定されたセレクティブセクション(SS)2の走行が行われ、三菱から技術支援を受けるチーム三菱ラリーアートの三菱トライトンは、2022年覇者のチャヤポン・ヨーターが3番手をキープ。田口勝彦は前日の7番手から4番手に順位を上げている。
(以下、発表リリース)


田口勝彦が好走を見せ総合4番手に浮上
チーム三菱ラリーアートが総合3番手、4番手を占める

8月13日(火)、2024年のアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)の競技2日目となるLEG2が行われ、チーム三菱ラリーアートは『トライトン』107号車の田口勝彦(日本)/保井隆宏(日本)が好走を見せて、前日の総合7番手から4番手に浮上した。チャヤポン・ヨーター(タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン(タイ)は前日に引き続き総合3番手のポジションをキープ、サクチャイ・ハーントラクーン(タイ)/ジュンポン・ドゥアンティップ(タイ)は総合14番手に順位を落とした。『トライトン』勢は、チーム一丸となって順位アップを目指す。

この日の舞台となるのはSS2。スラタニからホアヒンまで北上する、大会の中でも最も移動距離が長い1日だ。長く過酷なコンディションであればあるほど、『トライトン』の強みである堅牢性や走破性を発揮できる場面は増える。ところが、前日夜の段階でこの日のコースも短縮されることが発表された。本来は121.67kmのところ、75.19km地点のパッセージコントロール(PC)をフィニッシュとし、後半セクションはキャンセルするという旨が主催者より通達された。

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この日はいくつかの集落を通過しながら、山間部のプランテーションを駆け抜けていくコース。一部の集落ではスピードリミットが設けられるため、アタックできる区間は限られている。メリハリをつけて集中力を維持していくことも、攻略のポイントのひとつと言える。しかし、森林の似たような景色のなかではミスコースをするクルーが後を絶たず、上位陣に順位変動も見られる展開となった。

スタート順は、前日の順位をもとに決定される。ヨーターは3番目、ハーントラクーンは5番目、田口は7番目、小出一登(日本)/千葉栄二(日本)は26番目のスタート。四輪部門の先頭走者は午前10時09分にSS2のスタートを切った。目覚ましいスピードを見せたのは田口だ。ミスコースを喫しながらも1時間24分52秒でSS4番手タイムをマークし、総合順位でも3つポジションを上げることに成功した。ヨーターは1時間27分26秒で3番手をキープ、ハーントラクーンは1時間43分45秒と遅れを喫し、後退を余儀なくされている。なお、小出はミスコースで1時間ほどタイムをロスするというAXCRの厳しさを体感した1日となった。総合32番手と大きくポジションこそ下げたものの、クイックサポートとしてチームを支える役割も担うため、完走第一を目標に慎重な走りを継続している。

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14日(水)の競技3日目LEG3/SS3は、ホアヒンの拠点となるホテルを出発し、再びホアヒンに戻るルートをとる。ステージ前半ではパイナップルやマンゴーといった農園内の道を使い、後半では集落内を通過するセクション、プランブリダム湖の脇を走るセクションなど、AXCRらしい風景の中を走行する。SS距離は168.23km、午前6時30分に二輪部門の先頭走者からスタートする予定だ。

107号車ドライバー 田口勝彦のコメント
「今日は4番手と、いいタイムで走り切れたと思います。ただ、2カ所くらい道に迷ったところがあって、そのうち1カ所でかなりタイムロスをしました。それでも、昨日よりは良かったですが、走りはまだベストとは言えないですね。コースがプランテーションの中に入ってクネクネした道になっているので、ナビゲーションが難しいです。クルマ的には、まだまだ行けるのですが、スピードを出すとミスコースにつながってしまいますから、『トライトン』の性能を100%出すことができていませんが、昨年より確実にストレートスピードが速いですし、ギャップの走破性や疲れ方も全然違います。いい道で、コンビネーションが良くなってきたら、もっともっと実力を出せると思います」

チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩のコメント
「ここまでチーム全体としては順調に来ていると思います。田口選手とチャヤポン(ヨーター)選手もいいところにつけていますし、ひとつチャンスがあればひっくり返せるタイム差です。サクチャイ(ハーントラクーン)選手はミスコースで遅れてしまいましたが、他のチームも含めてナビゲーターが苦しんでいますね。ロードブックとのすり合わせが難しいようで、ペースを上げたくても、上げられない状態です。ストレスのかかる状態ですが、それもラリーですから。選手もクルマもうまくバランスが取れないと、このラリーは勝てません。小出選手もミスコースがありましたが、何事も経験が重要です。これから中盤戦に入りますが、とにかく最後までチーム一丸となって、しっかり選手たちをサポートしていきます」



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