8月10日に発効されたJAFモータースポーツニュースによると、2010年の全日本ラリー選手権規定はいくつかの変更を受ける。主な変更点は以下のとおり。
【クラス区分の変更】
参加車両が排気量別にクラス区分される方式に変更はないが、従来5クラスあったものが4クラスに統合される。一昨年導入されたJN-1.5は実質JN-2に、従来のJN-2(1501cc~1600cc)はJN-3に編入されるかたちとなっている。
今回の区分でいうとJN-3の上限は3000cc。ターボ装着車の場合は1.7ℓエンジンまでが該当する(1.7ℓにターボ係数1.7をかけた場合は2890cc)計算となる。つまりWRCのR3Tクラスで走っているプジョー207も該当するわけだ。そういった狙いも含んだものなのかもしれない。
クラス1(JN-1):1400cc以下の車両
クラス2(JN-2):1400ccを超え、1500cc以下の2輪駆動車
クラス3(JN-3):1500ccを超え、3000cc以下の車両
クラス4(JN-4):3000ccを超える車両
【距離・路面による得点係数】
すべての得点において、実際に行なわれた総SS距離、路面によって係数が変動する。SS総距離の50%以上90%未満がグラベルの場合には“ミックス”として扱われる。
【距離・路面による得点係数】
スペシャルステージの距離 | ターマック | ミックス | グラベル |
---|---|---|---|
50km未満 | 0.8 | 0.8 | 0.8 |
50km〜100km未満 | 1 | 1.2 | 1.5 |
100km〜150km未満 | 1.2 | 1.5 | 2 |
150km以上 | 1.5 | 2 | 2.5 |