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AXCR2024:チーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーターが2番手で後半へ

©MITSUBISHI

2024年のアジアクロスカントリーラリー(AXCR)は、8月14日(水)、レグ3に設定されたセレクティブセクション(SS)3の走行が行われ、三菱から技術支援を受けるチーム三菱ラリーアートの三菱トライトンは、2022年覇者のチャヤポン・ヨーターが総合2番手に順位を上げて、大会後半を迎える。田口勝彦はミスコースを喫する一方で、スコールによる天候変更に対応し総合5番手につけている。
(以下、発表リリース)


ラリーは競技3日目の折り返しを迎え
チャヤポン・ヨーターが渾身のタイムで総合2番手に浮上

2024年のアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)は、8月14日(水)に競技3日目となるLEG3が行われ、チーム三菱ラリーアートは『トライトン』103号車のチャヤポン・ヨーター(タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン(タイ)が力走を見せて、この日のセレクティブセクション(SS)3で2番手と好タイムをマーク。総合順位でも2番手に浮上し、後半戦に向けて絶好のポジションで前半戦最後の1日を終えた。

この日のSS3は、今大会ここまでで最長となる全長168.23km。ラリーカーは95.20km地点のパッセージコントロール(PC)後に設けられたサービスで簡易的な整備を受けたのち、残る73.03kmを走る。今年の大会で初めて、予定されたコースの全行程を走行することとなった。コースとなる道は起伏に富んだ山間部の道もあり、ところどころには岩が顔を出すセクションもある。4台の『トライトン』ラリーカーは、前半を各車とも順調に走行。中間地点ではヨーターがライバルに差をつける好タイムをマークし、後半もうまくまとめて2時間27分56秒でフィニッシュにたどり着いた。この結果、ヨーターは総合2番手に浮上、首位との差7分8秒で後半戦に臨む。

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田口勝彦(日本)/保井隆宏(日本)は数度のミスコースを喫したものの、スコールに見舞われた後半セクションでは、滑りやすい路面にもかかわらず前走者をパスする力強い走りで総合5番手。ひとつポジションを落としながらも、大きな手応えを得ている。サクチャイ・ハーントラクーン(タイ)/ジュンポン・ドゥアンティップ(タイ)は、ルート前半では田口を上まわるペースで走行していたが、後半でエンジントラブルが発生し、ペースを落としてフィニッシュ。SS16番手と遅れを喫しながらも総合12番手に踏みとどまった。小出一登(日本)/千葉栄二(日本)もペース良く走行を続け、前走車をかわしポジションを上げながらゴール。小出はSS13番手タイムをマークし、総合24番手につけた。ラリーの中日ということもあり、チームはブレーキなど全車の消耗品についてあらためて点検と交換を実施。万全の体制で、後半戦に挑む。

15日(木)の競技4日目、LEG4/SS4はホアヒンからカンチャナブリへと移動する途中に設定された172.15km。序盤は隣国ミャンマーとの国境付近を北上する山岳路が主な戦いの舞台となる。アップダウンを持つ森林内のコースはナビゲーションがタイムを左右するカギとなりそうだ。その他、コンクリートの滑りやすいターマック、川渡りなど、様々な試練が選手たちを待ち受ける。SS距離は172.15km、午前5時45分に二輪部門の先頭走者からスタートする。

103号車ドライバー チャヤポン・ヨーターのコメント
「今日は、計画どおりに進みました。クルマも調子良く、ドライバーとコ・ドライバーも完璧に仕事をこなすことができ、調和が取れていたと思います。午後のセクションは、スタートから10kmあたりで強い雨が降り始めましたが、慎重なドライビングに努めました。それでもペースを維持することができましたし、この3日間、クルマの動きは完璧と言えます。この先は、この状態をコントロールすることが使命になります。これでラリーも半分のところまで来ました。あと残り半分ありますが、ここからは、勝利に向けて今まで以上に頑張りたいです」

チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩のコメント
「ちょうど今日で前半戦が終わりました。今日は、サクチャイ(ハーントラクーン)選手のトラブルがありましたが、彼も乗れてきていましたし、後半に向けてチームで作戦を立てていけると考えていたので残念です。チャヤポン(ヨーター)選手と田口選手が頑張っているので、彼(ハーントラクーン)には明日からサポートに回ってもらおうと思っています。チャヤポン選手は思ったより首位と離されていませんでしたし、気持ちを切り替えて後半も全力で走ってもらいたいですね。後半、ラリーはどんどん厳しくなっていくと思いますが、とにかく状況をしっかり見つめて、完璧なチームワークで切り抜けてもらいたいと思います。役割を明確にして、ひとりひとりがしっかりそれを遂行して、チームを成功に導く。それが一番の目標です」

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