母国初開催のWRCラトビアにMスポーツ・フォードからフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1で参戦し、いきなり上位争いに食い込んで地元ラリーファンを沸かせたマルティンス・セスクスが、9月26日〜29日に開催されるWRC第11戦ラリーチリ(グラベル)に再びトップカテゴリーのマシンで登場する可能性が出ている。
関係者筋によれば、WRCチリでセスクスは初めてのラリー1マシン参戦となったWRCポーランドと同様、ハイブリッドなしのプーマ・ラリー1に乗る計画が挙がっているという。セスクスは現在24歳。WRCラトビアでは、初めてのWRCポディウムも目前に迫っていたが、最終SSでトランスミッションのトラブルにより表彰台を逃すという劇的な結末を迎えた。WRCチリに出ることになればラリー1マシンでは3度目、ハイブリッドなしのラリー1では2度目の参戦となるが、現状は資金面の問題をクリアすることが必要となっているようだ。
この件についてMスポーツから公式な発表はまだないが、セスクス自身は「自分たちの契約は2戦だった。来週、どうなるか次第だが、現状は何も決定していない。自分たちは相応の速さを示したが、それ以上のことは何も決定権がない。でも、Mスポーツが連絡をくれれば、すぐにでも用意はできている」と語っている。
WRCチリのエントリーは8月27日に締め切られ、9月3日にエントリーリストが発行される。
(Graham Lister)