WRCアクロポリス:ヒョンデはサードカーにダニ・ソルドを起用 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCアクロポリス:ヒョンデはサードカーにダニ・ソルドを起用

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今週開催されるWRC第10戦アクロポリス・ラリーギリシャ(グラベル)に、ヒョンデはドライバーズタイトルを狙うティエリー・ヌービル、オィット・タナックに加え、ダニ・ソルドを3台目のヒョンデi20Nラリー1ハイブリッドのドライバーに起用する。ソルドのWRC参戦は、5月末のサルディニア以来。

5月から続くWRCのグラベル連戦、6戦目となるアクロポリスは、ここ3戦の高速グラベルから一転、ラフで過酷な路面となる。選手権屈指の過酷なイベントに向けて、3クルーは8月中旬にテストを行った。

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前戦フィンランドを2位でフィニッシュし、選手権リーダーの座を守ってアクロポリスを迎えるヌービルは「アクロポリスラリーは、非常にチャレンジングで長いイベント。車内では暑さやラフな路面に、かなり苦しめられる」と語る。
「ステージは常に変化するので、週末を通して多彩な道を走ることになる。自分はこのラリーがすごく楽しくて、タイヤやマシンを管理する技術的なことが好き。この週末を強く戦うためには、パフォーマンス、正確性、マシンのセッティングによる保護をうまく組み合わせなくてはならない。タイヤをできる限り守るためには、強いリムも必要だ。自分たちはまだ選手権をリードしているので、週末を通してハードにプッシュしたりリスクを負うことなく、できる限りたくさんのポイントを獲ることが重要になる。自分たちのマシンは強いし、ギリシャではいつもいいパフォーマンスをしているので、今年も同じように行きたいね」

前戦フィンランドでは早々に戦線離脱してしまったタナック。ヒョンデから参戦したアクロポリスとしては、これまでに2回ポディウムに上がっている。
「アクロポリスの道はポルトガルやサルディニアよりも広く、路面はもっとラフで速度域が低く、このマシンで以前にもいいパフォーマンスを披露できたコンディションだ」とタナックは自信を見せる。
「ドライバーとしては楽しめるイベントだが、ラフなグラベルはマシンにもクルーにも非常に過酷になることもある。いいリズムをつかむためには、マシンをうまく調整することが必要。そうすれば、いい仕事がしやすくなる。限界まで攻めていると感じている時でも、マシンを信用できることが必要だ。マルティン(ヤルベオヤ)と自分は、チームのためにも自分のためにもいいリザルトを収め、タイトル争いに残ることを楽しみにしているよ」

今季はポルトガル、サルディニアと、参戦しているラリーではポディウムを逃していないソルド。
「すごく自信を持ってアクロポリスを迎えることができる。プレイベントテストでは、貴重な走行時間を得られたし、これまでにもアクロポリスではいい走りをしている」と落ち着きを見せる。
「暑さと道のコンディションはパフォーマンスに大きく影響するので、マシンのセッティングはこれまでのグラベルとは変えていかなくてはならない。巨大な石や轍に隠れた石、あるいはその両方を避けてあのステージで生き残るためには、車高を上げることは欠かせない。どの選手権も接戦になっているので、チームを助けるために自分が何をしなくてはならないかは承知している。ギリシャでは、できる限りいいフィニッシュをしたいね」



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