フェラーリのキミ・ライコネンは、来シーズン終了後にF1から引退し、WRC参戦にスイッチする考えがあることを明らかにした。
ライコネンは現在開催中のラリー・フィンランドにフィアット・グランデプントS2000で出場。4回のWRCタイトルを獲得したトミ・マキネンのコ・ドライバーを務めたこともある、カイ・リンドストロームをサイドシートに迎えてデイ1 SS2終了時点で22番手の位置につけている。
ラリーウイーク木曜日に次の機会にもラリーにでたいか、そして将来はラリー活動を行いたいか、と聞かれたライコネンは「絶対そうしたいね」を答え、「もちろん今はF1での契約がもう1年あるけども、すべてがオープンで、僕としてはラリーの世界に加わることができればとてもいいことだと思う」とF1での契約が終わった後はWRCでの活動も考えているようだ。
「すべてはF1がどっちに向かっていくのか次第かな。誰もがF1はこの先どうなるかわからないから。まぁ、急いではいないよ」
また、来シーズン、今回のようにWRCへ出場したいかと聞かれたライコネンは、まだ何も決まっていないとした上で、可能だと答えている。
「それはわからないね。タイミングがあえば、たぶん。新しいことを習得するのは楽しいから、もし、来年もテストがなくて時間があるならば、ラリーに出たい。楽しいし、出ること自体に害はないからね」
「(チーム代表の)ルカ・モンテゼモロに聞いた時、フィアットにはS2000車両があるから、とOKをもらったんだ。僕がラリーに興味を持っていることを知っていたから、空いている時間については参戦許可をくれたんだ」
また、ラリースタート前にはグラベルでの初ラリーを楽しみにしているとも語っていた。
「たぶん(これまでのスノーラリーやターマックラリーと比べて)グラベルで戦うことは自然のことだと思う。スノーラリーよりも速度が上がり、グリップもよくなる。コース幅も少しはワイドに使えるから、楽しみだね。完走を目指して走るよ。勝てるかどうかはさすがにわからないけど、とにかく楽しみながら走りたいんだ」
「ペースノートは何をおいても大事なことだと思う。速く走るためには絶対に重要で、これまでの僕がやって来たことにはなかった要素だからね。ここで速い連中は、トップスピードで走っているけど、ペースノートが大きな役割を占めているんだ。
身に付くまで時間がかかるし、間違えることもある。ジャンプの位置がぴったりとイメージできるようになるのは簡単じゃない。幸いなことによいノートがあるし、しっかりと走れば楽しめると思う」
「完走して、同じクラスで参戦しているヤツらと同じくらいのスピードで走れるようにがんばるよ」