今週、FIA会長選のライバル、ジャン・トッドについてアリ・バタネンが行った発言に対し、FIAファウンデーションは、“完全に誤った”主張であるとして、これを非難した。
バタネンは、このスポーツが信頼を失う恐れがあるとして、フェラーリは元同チーム代表であるトッドのFIA会長就任を望んでいないと述べた。しかしこれに対してフェラーリのスポークスマン、ルカ・コラジャンニは、inthenews.co.ukに対し、フェラーリは中立的な立場に立っているとし、次のようにコメントした。
「チームはFIA会長選に直接関与しておらず、我々はいかなる候補に関しても一切選好を表明したことがない」
バタネンは、現在のFIA会長マックス・モズレーには後任を指名する権利はないと非難すると共に、トッドとパートナーで女優のミシェル・ヨーが、“自家用機で、おそらくFIAの代表として、世界中を飛び回っている。時にはアジア、時にはカナダ、時にはブエノスアイレスへ、FIAの完全なサポートを受け、費用もFIA持ちで”と述べている。
これに関し、トッドのスポークスマンは、バタネンはFIAの活動を偽って伝えていると主張しており、トッド自身は、すべての候補者が威厳を持って行動しなければならないと述べている。「今後は全員が問題に集中し、この民主的なプロセスの完全性を尊重することを私は願う」とトッドはコメントした。
FIAは、バタネンが、FIAはトッドを支持し、不適切な経済的援助を与えていたと述べたことに対し、怒りを表し、これを否定した。FIAファウンデーション会長、カルロス・マカヤは、バタネンに書簡を送り、後にその内容をメディアに公開した。その書簡において、マカヤは、バタネンの主張は“完全に誤り”であり、トッドはFIAにおいて正式な役割を持っており、ヨーは交通安全キャンペーンの有志の大使であると説明している。また、マカヤはバタネンに対し、FIA会長選においては公平で健全な議論を行う必要があり、二度とFIAファウンデーションの役割に関して誤った伝え方をしないようにと要求している。
トッドはモズレーからの推薦を受けているが、バタネンは独立した存在として、FOTAから広く支持されている。