次期FIA会長候補、アリ・バタネンが、ライバル候補で元フェラーリのチームプリンシパル、ジャン・トッドに関し、フェラーリもトッドの就任を望んでいないと主張した。
現会長のマックス・モズレーは、トッドが正式に出馬声明を行う以前から、自分の後任としてトッドを推薦しており、FIAのメンバークラブにトッドの支持を求める書簡を送っている。
これに関しバタネンは、モズレーには後継者に関する発言権はなく、誰かを支持するような発言をするべきでもないと批判すると共に、フェラーリを含めたチーム側はトッドの就任を快く思わないと主張した。
「私はFIAを強く批判してきたが、それはモズレーへの個人攻撃ではない」とバタネンはスペインのAS紙に対して語った。
「しかし、リーダーが長期間にわたってポストにとどまり続けるというのはよくないことだ。そういう場合に一番いいのは、変化を起こすことだ。その変化、より新鮮さを有する新しい時代を象徴するのは私だ」
「一方ジャン・トッドは、古い時代を象徴する存在だ。マックスが新しいリーダーを押し付けようとし、FIAの権限を利用して自分の活動を貫こうとするのはよくないことである。FIAは王国ではない。リーダーたちが民主的に選出される団体なのだ」
「フェラーリの人々もトッドが会長になることを望んでいない。このスポーツが信頼を失う恐れがあるからだと、彼らは私に話した。ロス・ブラウンやフラビオ・ブリアトーレでも同じことだ。FIAの会長は中立的な人間でなければならない」