11月21日〜24日にWRC最終戦として開催されるWRCフォーラムエイト・ラリージャパンの開催実行委員会が展開しているラリー特別教室、9月26日には愛知県新城市にある新城市立鳳来寺小学校で開催され、勝田範彦と槻島ももが講師を務めた。
(以下、発表内容)
世界ラリー選手権フォーラムエイト・ラリージャパン2024
ラリージャパン地元で開催のラリー教室に勝田範彦選手が登場!
愛知県新城市玖老勢にある新城市立鳳来寺小学校にて、ラリードライバーの勝田範彦選手と、コ・ドライバーの槻島もも選手を講師に迎え、ラリーに関する特別授業とラリーカーによるデモ走行を行う「ラリー教室」を開催しました。
ラリージャパン2024実行委員会では、2024年11月21日から24日に開催するFIA世界ラリー選手権フォーラムエイト・ラリージャパン2024の機運醸成を図るため、開催地域である愛知・岐阜でラリー教室を開催しています。9月26日(木)、予定している全9校の中で最も小さな学校となる新城市立鳳来寺小学校でラリー教室を開催し、同小学校の児童、保護者など約70名が参加しました。
フォーラムエイト・ラリージャパン2024で設定される「新城SS(スペシャルステージ)」は、新たに巴川の源流域を使用するコースに生まれ変わります。昨年よりも競技コースが近くなったことで、この鳳来寺地区の皆さんの興味は以前より高まっているようで、児童の保護者はもちろん、地域の皆さんにもこのラリー教室が開放され、鳳来寺小学校の大ホールでは朝からたくさんの方が詰めかけることとなりました。
今回の講師は、「LUCK with ROOKIE RACING」からGR YARIS RALLY2で全日本ラリー選手権に参戦している、日本のトップラリードライバーのひとりである勝田範彦選手と、全日本ラリー選手権に「Rally Team Kanematsu」から兼松由奈選手のコ・ドライバーとして参戦している槻島もも選手の2名。
全児童と保護者や近隣の方々が見守る中で行われたラリー特別授業では、ラリーという競技の解説から始まりました。どんなところを走る競技なのか、クルマはどのくらい速く走るのか、そしてどれほど飛ぶのか、ラリーカーには何人が乗って競技をするのか、といったところから、近年では環境に配慮した地球にやさしい競技を目指していることなどが伝えられました。さらに、WRC(世界ラリー選手権)で活躍している日本人ドライバー勝田貴元選手の話にも触れ、その父親である勝田範彦選手から、貴元選手の幼少時の話などのエピソードも披露されました。
特別授業のあと、休憩をはさんで校庭で行われたデモ走行には、GR ヤリスのラリーカーが登場しました。小さめの校庭でしたが、固定されたサッカーゴールをパイロン代わりにぐるぐる回ります。今回は、鳳来寺小学校の先生3名がこのラリーカーの助手席に座ることができました。
ラリー教室を終えて、小学2年の髙橋うららさんは、「楽しかった。クルマがゴールの周りをくるくる回っていたのがすごかったです。最初は、ラリーのことを知らなかったけど、詳しく話を聞けてラリーのことがわかったので良かったです」と話してくれました。
小学4年の原田和さんも、「ラリーのことはよくわからなかったですけど、学校にラリーカーが来て興奮しました。叫びたくなるくらいうれしかったです」ということでした。「生でラリーカーを見るのは初めてで、走行するシーンも見たこともなかったのですが、こんな小さな運動場、それもこんな身近なところで走っている姿を見られてすごく興奮しました」と父親の原田治さんも話をしてくれました。「ラリージャパンの新城SSは、平日なので観られるかわからないけど、観に行きたいです」と二人は語ってくれました。
また、9月13日(金)の石川県志賀町の富来中学校に続いて2校目のラリー教室の講師を担当した勝田選手は、「毎回こうやって小学校や中学校に来させていただいて、子どもたちが喜ぶ姿を見るのはすごく楽しいですね。そんな子どもたちの笑顔を見ていると元気ももらえますし、ラリーに向けて気持ちが整います。ラリーを知らない子どもたちもいっぱいいますので、そういう子どもたちにラリーがどんなものなのかっていうことを知ってもらいたいし、その世界選手権というすごいイベントがすぐ近くで開催されることもしっかり知ってもらいたいですね」とコメントしてくれました。
ラリー教室は、FIA世界ラリー選手権フォーラムエイト・ラリージャパン2024の開催地域である、愛知県豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、岐阜県恵那市、中津川市に名古屋市を加えた7市町で開催しています。この後も、10月31日まで、残る6校(岡崎市、豊田市、恵那市、名古屋市、設楽町)で開催される予定です。