TOYOTA GAZOO Racing(TGR)が募集した若手育成プログラム、WRCチャレンジプログラムの4期生に、ニュージーランドのジール・ジョーンズが、TGRニュージーランドの支援を受けてエントリーを行った。WRCチャレンジプログラムの応募対象は日本人となっているが、ジョーンズの母親が日本人であることから応募が認められた。ジョーンズは、10月下旬に開催されるセレクションで、12月にフィンランドで行われるトレーニングキャンプ参加への選出を目指す。
ジョーンズは、カートでモータースポーツを始め、ラリーではジュニアカテゴリー、国内選手権とステップアップ。史上最年少でニュージーランド選手権のラリーチャレンジチャンピオンに輝いており、シュコダ・ファビアR5で参戦している今季は、9月に開催されたデイブレーカーラリーで史上2番目の若さで国内選手権でのポディウムフィニッシュを果たし、現在ランキング4番手。ジュニア選手権では首位に立っている。
「WRCに繋がるかもしれないこの機会を得ることができて、とてもワクワクしている」とジョーンズ。
「自分は、ステージでの技術以上に、ステージの内外でドライバーとしての総合的な能力を発揮することが、自分を際立たせるのだと理解している。これまで、素晴らしいスタッフやスポンサーのみなさんなど幸運な巡り合いに恵まれ、ステップアップを支えてきていただいた。日本に飛んで、全力でセレクションに臨むことを楽しみにしている。これまでニュージーランドのエリート・モータースポーツアカデミーや、ウィンマックス・ジュニアドライバープログラムなどで学んできたことを、すべて活かしたい。こうしたトレーニングの中で、自分はドライバーとしてだけでなく、ステージの外でのことについても成長させてもらった」
TGRニュージーランドのモータースポーツマネージャー、ニコラス・カリオルは「ジールは走りでも、マシンの外でも素晴らしいドライバー。彼の才能を日本で、WRCチームの前で発揮する機会をサポートできることを、うれしく思う」とコメントを寄せている。