新人ドライバー育成プロジェクトでプロドライバーを目指す現役大学生の森島和輝を育成中のRS.TAKEDA Rally Team Japanは、今週開催される全日本ラリー選手権最終戦ラリーハイランドマスターズ(ターマック、岐阜県)に参戦する。
森島には今季、トヨタGRヤリスでラリー5戦の参戦プログラムが組まれている。自身初のラリー参戦となった5月の中部ラリー選手権しもやまラリーではコースアウトでクラッシュと手痛い洗礼を浴びたが、破損したマシンをフィニッシュラインまで運び、チャレンジクラス8位完走とラリーならではの経験を積んだ。10月12日〜13日に開催された中部ラリー選手権最終戦シロキヤラリーでは、3度目のラリーに挑戦。初めてドライコンディションで、WRCラリージャパンでも使用されたステージも含むターマックイベントに挑んだ。序盤はセッティングが合わずに苦しんだが、セッティングを変更した後はタイムアップを果たし、チャレンジクラス4位でフィニッシュと成長を見せた。
森島は、今週の全日本ハイランドにはオープン2クラスにエントリー。国内最高峰選手権、長距離ステージと再び初めてのチャレンジに臨むことになる。
RSタケダは、このプロジェクトでは豊田市内の企業55社から支援を受け、毎年ひとりずつオーディションでラリードライバー候補生を選出して育成。ラリー界だけではなく、多くの企業がともに挑戦していくスタイルを確立していくことを目指しており、ラトビアに拠点も開設して、優秀な選手にはヨーロッパでの参戦の機会を提供し、たくさんの体験をしてもらいたいと考えているとしている。