今シーズン、スバルラリーチームチャイナから中国ラリー選手権にJr.ドライバーとして参戦する畑野賢明が7月8日(水)から10日(金)にかけて開催された第2戦 北京(全5戦)に出場し、総合15位、N4クラス13位で完走を果たした。
コースはすべて平均速度の高いターマック(舗装路)で、天候は3日間を通して晴天で湿度は低かったものの、気温は常時34度以上でマシン、ドライバーの双方にとって厳しいコンディションの中でのラリーとなった。総走行距離は10ヶ所設けられたSS(競技区間)/174.01kmを含んで573.53km、出場台数は全クラス合計で81台、エントリーした2リッターターボ+4WD車による戦いとなるN4クラスは23台であった。
7月9日のDay1(SSは6ヶ所)は、クローズドサーキットを使って行った事前テストで決めたサスペションセッティングが実際のコースに合わず、終日苦しい戦いとなるラリーを展開。Day1は総合15位、N4クラス13位という順位で終えた。
7月10日のDay2(SSは4ヶ所)は今後のターマックラリーに向けた実戦テストという目的に変更し、大幅なセッティング変更を実施。タイムこそ伸び悩んだものの、マシンのフィーリングは大幅に向上し、総合15位、N4クラス13位でラリーを完走した。なお、総合優勝は英国ラリー選手権チャンピオンで、P-WRCへの参戦経験も豊富なデビッド・ヒンギス選手(三菱ランサーエボリューションIX)であった。
畑野にとってはフラストレーションの溜まるラリーとなったが、今後に向けて貴重な経験を積んだラリーだったといえるだろう。
また、今シーズンから行っているカーボンオフセット活動に関しては、走行1kmにつき1.5kgの二酸化炭素排出権を供給していただいおり(今回のラリーでは約860kgの二酸化炭素排出権)、実際にラリー中で排出された二酸化炭素量(約246kg)を差し引くと、約614kgの二酸化炭素排出量削減を実施することが出来た。
次戦は第2戦 北京に引き続きターマックラリーとなる、8月14日(木)〜16日(日)に開催される第3戦 广東(Gugangdong)に臨む。