1994年、トヨタ・セリカGT-FOURでWRCのドライバーズチャンピオンに輝いたディディエ・オリオール。ラリージャパン参戦のニュースに胸を躍らせている日本のラリーファンのために、イタリアのベテランラリージャーナリスト、マルコ・ジョルドが電話インタビューを行ってくれた。
(写真は1999年チャイナ優勝時のもの)
2024年のWRC最終戦、ラリージャパンのエントリーリストを眺めていたら、19年のブランクを経て新たに組むクルーに目が止まった。カーナンバー43で出場するディディエ・オリオールだ。南仏・ミヨーの自宅にいる彼に電話をしてみた。
──どういった経緯で参戦を?
日本のチームから招待されたんだ。でもそれは偶然の産物でね。FIT-EASY Racingという日本のチームオーナーが友人とともに、ここミヨーにある私の博物館を訪れた。彼は私がトヨタのドライバーだった頃からのファンだったと言い、日本で走らないかと誘ってくれたんだ。そのような経緯でトヨタGRヤリスでWRCラリージャパンに出場することになった。
──どのようなラリーカーなのでしょう?
実質的にはほぼ量産車に近いもので、ショックアブソーバーなどが少しだけ改造してある。なにしろ右ハンドルだから、コクピットの中で私とジローデはそれに慣れなくてはならないから大変だよ(笑)! もちろんやるべきことはやるし、ベストを尽くすけれど、とにかく楽しみたいと思っている。
──その誘いは喜んで受けたのでしょうか。
そうだ、とてもうれしかったよ。トヨタでワールドチャンピオンになってから、30年経つんだ。それは1994年のことだった。そして、このタイミングで、いつも応援してくれる日本のラリーファンたちに直接挨拶することができるからね!
(Marco Giordo)