今週開催されるWRC最終戦ラリージャパン(ターマック)で、ヒョンデはティエリー・ヌービルとオィット・タナックがドライバーズタイトルをかけての決戦を迎える。チーム代表のシリル・アビテブールは、どちらのドライバーも同等にサポートをしていくと語る。
この一戦で獲得できる最大ポイント数は30だが、ヌービルが自身初のWRCタイトルを決めるのに必要なのは、5ポイント。しかし、ヌービルがそれを逃せばタナックが2度目のタイトルを決めることが可能となる。
一方、チームとしてもヒョンデは、トヨタからのマニュファクチャラーズタイトル奪還に向けて、15ポイントのリードで逃げ切らなくてはならないが、アビテブールはチームオーダーを出す予定はないという。
「チームとして、選手権の頂点に立ってヒョンデに初めてのドライバーズ、コ・ドライバーズのWRCタイトルを持ち帰ってもらうために、どちらのクルーも支えていく」とアビテブール。
「加えて、マニュファクチャラーズタイトルも獲得して3タイトルを制覇するために、すべてを尽くす。トヨタがジャパンではとても強く気合いも入ることは分かっているので、難しいことは覚悟のうえだ」
2019年にトヨタで自身初の世界タイトルを獲得しているタナック。先月のWRC第12戦セントラルヨーロッパ(ターマック)で今季初勝利をマークして、タイトルへの望みをつなぎ、ヌービルに25ポイント差のドライバーズ選手権2番手でジャパンを迎える。
(Graham Lister)