FIAは、WRCの2027年に向けた新たな技術レギュレーションの最終決定に向け、2025年からラリー1マシンに現行のプラグイン・ハイブリッド・ユニットを搭載しないことを決定した。
この動きは、ユニットのサプライヤーであるコンパクト・ダイナミクス社とWRCチームの間で、破損したユニットの修理方法の変更に関して行き詰まりが生じ、交換部品の明らかな不足が事態を悪化させていることに対応したものと見られている。
2022年のラリー1時代の到来に合わせてハイブリッド・パワーを導入した時には、FIAは広く称賛を受けた。選手権のある関係者は、FIAが既存のプラグイン・ハイブリッド・ユニットを廃止せざるを得なくなったのは「最後の手段」であり、WRCの最高峰カテゴリーとしてラリー1からハイブリッドを差し引いた魅力を強調するようFIAに促したと語っている。
FIAは、2025年からラリー1マシンの最低重量を1260kgから1180kgに引き下げ、2024年と2025年のラリー1マシンのパワーウエイトレシオを同等に保つため、エアリストリクターのサイズを36mmから35mmに縮小されることを電子投票で承認した。一方、100%サステナブル燃料の使用は継続される。
2027年からの技術規定の詳細は、12月にルワンダで開催される次回のワールドモータースポーツカウンシルで提案されるとみられている。
(Graham Lister)