WRC最終戦ラリージャパン(ターマック)で、大きな注目を集めているディディエ・オリオール。ナショナル部門のJR1クラスにトヨタGRヤリスで参戦する。
オリオールが乗るのは、FIT-EASY Racingが全日本ラリー選手権JN-2クラスの若手育成カテゴリー、モリゾウチャレンジカップで走らせてきたものをWRCの安全規定に合わせたもの。シフトはもちろんHパターン。WRCの最高峰カテゴリーで頂点に上り詰めたオリオールの期待に応えられるほどのパワーとは言い難い仕様だ。
「こうしたマシンに乗るのは大変だし、一度パワフルなマシンに乗ったドライバーとしては、もっともっとパワーがほしいとは思ってしまう」とオリオール。それでも、与えられた条件でベストを尽くすために、チームと真剣な表情で話し合っていた姿が印象的だ。コ・ドライバーを務めるドゥニ・ジローデも、右ハンドルでどうすればこんなにマシンを操れるのかと驚いているという。
「急に決まった参戦だが、それでもラリージャパンに参戦できてとてもうれしい。できればしっかり準備を整えて参戦できたらもっと良かったね。もちろん目標はクラス優勝だ!」