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WRCジャパン:3度目の母国イベントに臨む勝田貴元「求められたらプッシュをする準備はできている」

©TOYOTA

11月21日に開幕するWRC最終戦ラリージャパン。マニュファクチャラーズ選手権では、タイトルの可能性を残すヒョンデとトヨタの一騎打ちとなる大一番を前に、3度目の母国でのWRCイベントに臨むトヨタの勝田貴元が心境を語った。

「ちょっと複雑というか、スピードに関しては今シーズン、どのラリーでも自信を持って戦えている部分があるので、自分個人だけのことを考えれば最初からプッシュして勝ちに行きたいというのがありますが、チームとしてはタイトルが重要な要素になってくるので、それを優先的に考えなければならない部分も出てくると思っています。去年は金曜日の時点でたくさんのハプニングがあったし、今年も最後まで何が起きるか分からない。だからまず、道に残ることが第一。だから、我慢するところは我慢しながら、セントラルヨーロッパのようにプッシュしてほしいと言われた時に、プッシュしてタイムを出してポイントを獲れるようにしたい。そういった仕事の面の方が今回は大きくなるんじゃないかな、と思います。求められればプッシュする準備はできています」

「(ステージコンディションについて)今日やこの後の夜のコンディション次第だと思っていて、晴れたとしても、朝方は霜というか、半乾きになりやすいところもあるので、その辺りは舗装の種類をしっかり見極めていかなければならない。そこがちょっと怖いですね。タイヤはソフトとハード、ミックスになると思います。クロスオーバーにするか、前後で分けるかという感じで、全部ソフト、全部ハードという選択は、たぶんないと思います」

「(新しいステージについて)新城(SS4/SS7、17.41km)が今までとがらっと変わって、日本特有の林道のイメージ。ただ、林道とはいっても伊勢神(SS2/SS5、23.67km)のような細くてクネクネというのではなくて、割と車幅があって中速コーナーが多いような感じです。ワイドになったり狭くなったりが同じセクションで混在しているので、そこが難しいかな。笠置山(SS10/SS13、16.47km)はちょっと違って、序盤はギャラリーセクションがあって、その後にインカットが多少できる部分が出てきますが、そこにシャープな岩とかがちょいちょいあったので、パンクのリスクなどがあって怖いなと思います」

「去年はベストタイムをたくさん出せましたし僕らも進化していますが、ライバルチームもどんどんレベルが上がっているので、ここでのパワーバランスがどうなっているかは始まってみないと分かりません。少なくとも、金曜日のSS2とSS3を見てみないと。この2本は性格がまったく違っていて、テクニカルで低速の伊勢神と高速の稲武/設楽(19.28km)を走って、ある程度のパワーバランスが分かるので、そこから本格的な戦いが始まるんじゃないかなと思っています」

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