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WRCジャパン:初日のスーパーSSを終えてMスポーツ・フォードのフルモーがトップ、勝田は0.8秒差の3番手

©M-SPORT

2024年シーズンWRC第13戦ラリージャパン(ターマック)は、11月21日(木)に初日のスーパーSSを走行し、Mスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーが、ヒョンデのオィット・タナックに0.5秒差をつけて首位に立った。0.8秒差の3番手にはトヨタの勝田貴元がつけている。

SS1「Toyota Stadium SSS 1(2.15km)」は、豊田スタジアムのフィールド内に設けられた2台同時走行の特設コースが舞台。昨年からレイアウトが変更され、立体交差のジャンプとタイトコーナーは健在ながら、コース中盤に360°ターンが新設された。

この日の豊田スタジアムの有料観客数は2万1700人と発表された。華やかなスタートセレモニーに続き、18時52分、4日間の戦いの火蓋が切って落とされた。オープニングは、JR1仕様のトヨタGRヤリスで、ラリージャパン初参戦を果たしたディディエ・オリオールと、こちらも全日本選手権で使ったスバルWRX S4を持ち込んだ新井敏弘という、最高の対決が組まれた。

その後、WRC2にエントリーした奴田原文雄と勝田範彦、新井大輝とヘイキ・コバライネンといった、WRC2勢によるスクラッチバトルを経て、対戦はいよいよラリー1勢へ。ベストタイムを刻んだのは、セバスチャン・オジエ(トヨタ)と対決したフルモー。2番手のタナックに0.5秒差、3番手の勝田に0.8秒、4番手のエルフィン・エバンス(トヨタ)に0.9秒差をつけて、初日トップに立った。

「このライトアップの中を走るのは、まるで夢を見ているようだったよ。心から楽しんだし、素晴らしい日本のスペクテイターの前で走れるのは最高だね」と、フルモーは笑顔で振り返った。対戦相手のヌービルに勝ち、0.8秒差の3番手とまずまずのスタートを切った勝田は「日本に帰ってきて、ファンや友人、家族に会えてうれしいですし、ベストを尽くします。明日以降は、ヤリ-マティ(ラトバラ)からの『プッシュ!』のメッセージを待つことになるでしょう。それがいつ来るかは、まだ分かりませんが、準備はいつでもできています」と、冷静に語る。

競技2日目はSS2〜SS9の8SS、SS走行距離は126.00km。オープニングのSS2は、11月22日の7時44分にスタートする。

スーパーSSにおける、上位陣の対決カードと結果は以下のとおり。上段が右コース、下段が左コースでのスタート、「○」は勝者。

スーパーSS 対戦成績 SS1
●アンドレアス・ミケルセン(ヒョンデ) 1:48.1
○グレゴワール・ミュンステール(フォード) 1:47.2

○アドリアン・フルモー(フォード) 1:44.4
●セバスチャン・オジエ(トヨタ) 1:46.6

●エルフィン・エバンス(トヨタ) 1:45.3
○オィット・タナック(ヒョンデ) 1:44.9

○勝田貴元(トヨタ) 1:45.2
●ティエリー・ヌービル(ヒョンデ) 1:46.6

WRCラリージャパン SS1後暫定結果
1. A.フルモー(フォード・プーマ・ラリー1ハイブリッド) 1:44.4
2. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +0.5
3. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +0.8
4. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +0.9
5. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2.2
6. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +2.2
7. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ラリー1ハイブリッド) +2.8
8. A.ミケルセン(ヒョンデi20Nラリー1) +3.7
9. N.グリアジン(シトロエンC3ラリー2) +4.5
10. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +6.5
11. G.グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +6.5



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