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WRCジャパン:WRC2部門はニコライ・グリアジンが首位をキープ

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WRCジャパン、11月22日(金)に行われたSS2〜SS9の走行を終えて、WRC2部門はニコライ・グリアジン(シトロエンC3ラリー2)が首位をキープした。

ラリー1勢同様、本格的な競技初日から波乱の連続となったWRC2部門。この日最初のSS2では、WRC2タイトルがかかるサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2)が、ステージ終盤でパンク、ガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)がバンクにヒット、カエタン・カエタノビッチ(ファビアRSラリー2)はエンジントラブルに見舞われたことから、パヤリは順位への影響を最小限に抑えることができた。このステージでは、全日本ラリー選手権に参戦する今井聡(シトロエンC3ラリー2)も、スリッパリーな路面に足下をすくわれて橋の欄干にフロントをヒット。デイリタイアを喫した。

さらに、TGR WRCチャレンジプログラムの2期生、山本雄紀は、SS2でパンク、SS3ではペースノートを聞き逃してスピンしガードレールにフロントをヒットするなど憂き目が続いた。山本は、この日最後の岡崎スーパーSSでもドライブシャフトを破損するなど、厳しい一日となった。さらに、2024年全日本チャンピオンの新井大輝(シュコダ・ファビアR5)は、朝からサイドブレーキが効かないほか、リヤのアンチロールバー破損に見舞われている。

午後最初のステージは、ラリー1のアンドレアス・ミケルセンがコースアウトした影響を受けて、ノーショナルタイムが与えられた。

大波乱の一日となったが、安定した走りを披露したのがグリアジン。この日すべてのSSでベストタイムをマークし、2番手のパヤリに1分以上の大差をつけて首位に立った。
「このマシンが助けてくれた。セントラルヨーロッパでも行ったとおり、マシンと一体となった走りができた」とグリアジンは会心の一日に満足を見せた。
「明日は、また新しい一日。天気がどうなるか次第だ。今は、山では曇っていて、少し雨を降らせるかもしれない。僕はそれを願っている」と会心の笑みを見せた。

この最終戦を部門2位以上でフィニッシュすればWRC2タイトルが決まるパヤリは、タイトル射程圏内の2番手でこの日を折り返し「トリッキーな日だった。午前は思うような流れにならなかったが、あのパンクからいい挽回ができたし、かなり手堅いペースが出せた。この流れを維持していく」と、タイトル狙いのアプローチを示唆させた。

トラブルを抱えながらの走行となった新井大輝(シュコダ・ファビアR5)は、日が暮れ始めたSS7にライトポッドなしで走行しペースを上げられなかったヘイキ・コバライネン(トヨタGRヤリス・ラリー2)をパスして3番手に浮上している。
「パーツが金属疲労で破断して、日中サービスがないので、リヤのスタビライザーが効かない状態で走ってました。リヤがずっとフラフラの状態で。こんなところが壊れるとは思っていなかったのですが、スペアがあるので交換して様子を見ながら。順位が上がったのは、周りがトラブっているからだけです。ペースノートも、WRCだとステージの特性も多様でコ・ドライバーもノートを読むタイミングをつかむのに苦戦しているので、みんな要修業です」と慌ただしい一日を振り返った。

WRCジャパン WRC2部門暫定結果(SS9終了時点)
1 N.グリアジン(シトロエンC3ラリー2) 1:30.01.2
2 S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +1:13.5
3 新井大輝(シュコダ・ファビアR5) +2:13.8
4 H.コバライネン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +2:19.1
5 J.ソランス(トヨタGRヤリス・ラリー2) +2:24.1
6 C.イングラム(トヨタGRヤリス・ラリー2) +2:26.1
7 G.グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:44.9
8 K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +4:51.9



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