開催中のWRC最終戦ラリージャパン(ターマック)で、11月23日(土)に行われたSS12 Ena 1(22.79km)で、競技中に一般車がステージに進入し、SSが途中で中断することとなった。
この日の3本目となるSS12は、6番手スタートのアドリアン・フルモー(Mスポーツ・フォード)までスタートしたあと、安全上の理由でステージはストップ、エバンス以下、スタートできなかったクルーはオルタネートルートでSS12を通過せず、中津川市のタイヤフィッティングゾーンに向かった。競技車にはこの後、状況を判断してノーショナルタイムが与えられる見込みだ。
関係者の情報によれば、一般車はSSスタート地点近辺からコースに進入。制止しようとするオフィシャルを振り切って、安全管理用のコーステープもカットした模様。スタートラインに停止するエバンスに対向するかたちでストップし、スタート地点に警察が呼ばれる事態となった。また、SS12の後に通過する予定だった「岩村リエゾン」では、多くの観客がラリーカーの登場を心待ちにしているなか、エバンス以降のリエゾン通過の有無を巡って情報が一時錯綜するなど、様々な影響を及ぼしている。
この件についてFIA/WRCは声明を発表。
「SS12は、ステージで安全上の問題が発生したため中断となった。7番目の車両(エルフィン・エバンス)がスタートする直前、許可のない車両がコースに進入し、スタートを塞いだ。このためSSはただちに中断され、残るコンペティターは代替ルートを使用して、次のリグループに向かう指示が出された。現在、地元の警察が現場に立ち合っており、この事故が適切に処理されるよう、我々は引き続き協力をしていく」
なおSS15の開催については公式な発表は現時点ではなく、キャンセルなどの情報が入り次第追ってお伝えする。