IRC第5戦イプルーでIRCデビューを果たしたプロトン・サトゥリアネオS2000。英国ラリー選手権で2度のチャンピオンを獲得しているガイ・ウィルクスがステアリングを握ったものの、SS5でクラッシュ、リタイアという波乱の船出となった。
リタイアする直前までは11番手という順位だったが、ウィルクスはさらなる可能性を感じたようだ。彼はすでに次戦のラリーロシア(7月9〜11日)に照準を合わせている。
「イプルーではマイレージを稼ぐどころか、フィニッシュすらできなかった。すごく残念だし、チームのみんなにも顔向けできないくらい申し訳ないと思っているよ。でも、リタイア前の11番手というリザルト以上にプロトンはやれるマシンだという手応えを得た。こいつは周りが思っているよりずっと速くなると思うよ。
サトゥリアは物珍しさからかIRCファンにもウケが良かったよ。これからは見かけだけじゃない速さを見せていきたいね」
「イプルーでのタイムと、テストで得たデータは、僕らが他のチームに対してまったく引けを取っていないことを示してくれている。
今、僕のアタマの中はラリーロシアのことでいっぱいだよ。まだ若いマシンだから“経験を積む”っていったって、非常にタフなラリーになることは容易に想像がつく。だけど、とにかくやらなきゃならないんだ」