WRC第13戦ラリージャパンがフィニッシュし、WRC2部門において新井大輝(シュコダ・ファビアR5)が、優勝したニコライ・グリアジン(シトロエンC3ラリー2)、サミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2)に続く3位表彰台を獲得した。
2024年シーズンの全日本ラリー選手権王者として3度目のラリージャパンに挑んだ新井大輝は、様々なトラブルを抱えながらも表彰台圏内をキープ。最終日もリヤブレーキにトラブルを抱えながら、WRC2部門3位でフィニッシュした。
最終のパワーステージを走り切った新井大輝は、目にうっすらと涙を浮かべながら、次のようにラリーを振り返った。
「リヤデフのトラブルと、ハブベアリングが取れかけたりと、今日も色々ありました。初日はアンチロールバーとサイドブレーキですから、本当にトラブル満載のラリージャパンになりましたね(笑)。長い距離を走ると、やっぱりクルマが壊れますね。昼のサービスでは、すべてが直り切らなかったです。3位表彰台は、走り切れるか……という状態だったことを考えると、本当に良い結果だと思います」
「以前、WRC2を争っていた時とは、まったく違う感覚ですね。僕自身もやらなければならないことがたくさんあるなかで、フィニッシュまで帰ってくることができました。ただ、ラリーでは最終的にクルマのレベル以上のことはできません。ダウンヒルがメインの『カサギヤマ』などは勝負になりますが、登りメインのステージやストップ&ゴーのステージは、やっぱり厳しかったです」
「ラリージャパンは、この1年を象徴するような一戦でした。本当にいろいろとあった1年の総括とも言える、トラブル続きのラリーになりました。今回の土曜日のように、ノートラブルで走れることもあったりで……。ただ、自分のバジェットでラリーを続けるのは限界かな(笑)。こうやって最後まで戦えて良かったです」