WRC第8戦のポーランドで5位に終わったペター・ソルベルグは、兄のヘニング・ソルベルグが3位を得たのは幸運だったと語っている。
デイ2の最終SSでヘニングをわずか1.3秒かわし、総合5番手でデイ3を迎えたペター。前を行くシトロエン・ジュニアチームのセバスチャン・オジエを7.4秒と十分に射程圏内に捉えての追跡劇が始まるはずだった。
ところが、オープニングのSS14でエンジンオイルが漏れ出すトラブルが発生。ヘニングにもあっさり逆転され、その後もトラブルが尾を引きじりじりと離されてしまった。
「信じられないくらいアベレージスピードの高いラリーだった。僕らのクサラは限界までプッシュしていたけど、やっぱり旧型だからパワーも足りないし、最新のWRカーにはどうしたって太刀打ちできない部分があるよね。あのオイル漏れがなければアニキに抜かされることもなかっただろうし、あのまま行けていればポディウムにも登れたと思うと残念だよ」
コ・ドライバーのフィル・ミルズはオイル漏れの様子を次のように語った。
「ステージを走っていた時、最初はフロントガラスに水が飛んできたと思ったんだ。で、ワイパーを作動させたら、それは水ではなくエンジンオイルだったというわけさ。リタイアしなかったのはラッキーだったけど、何も見えなくなって大変だったよ」