WRCプロモーターは、11月21日〜24日に開催されたWRCラリージャパンの会期中、公式映像に残された選手からのコメントから選りすぐった「WRC BEST QUOTES」の動画を公開。そのなかで、ホンダ・シビック・タイプRでナショナル部門JR2クラスに参戦した清田恵次のコメントを選出した。
とにかくラリー参戦を楽しむのがモットーの清田。WRCは、2000年代序盤にニュージーランドやオーストラリアにプライベーターとして参戦してきたが、仕事が多忙になるなどの理由で大規模なイベントへの参戦は見合わせていた。しかし、WRCが再び日本で開催されるようになり、様々な環境が整ったことで、今回は2006年のラリーオーストラリアにドライバーとして、2007年に帯広で開催されたラリージャパン(グラベル)にコ・ドライバーとして参戦して以来のWRC参戦を果たした。
開幕ステージとなった豊田スタジアムのスーパーSSは、オープニングをディディエ・オリオールvs新井敏弘という豪華な顔ぶれでありながら、ナショナル部門同士の対戦に。その後、WRC2、ラリー1と走行が行われたが、WRC部門の対戦が終わってからもrally.tvはナショナル部門の最後の対戦まで配信を続けた。
清田が登場したのは20番目。同じJR2クラスにトヨタ86で参戦する昨年のクラスチャンピオン、山本悠太とのマッチとなった。ラリー参戦自体も久しぶり、ターマックのWRCイベントは初めてという清田は、フィニッシュコントロールで「すべて順調か?」と聞かれると「OKだけど、すごくお腹が空いた。I want to drink a beer! (ビール飲みたい!)」と汗だくの顔でコメント。レポータは笑いながら「もう、ビールを飲みに行っていいよ!」と清田を送り出した。これを聞いたrally.tvのコメンテーターと解説者は「誰か彼に冷えたビールを買ってあげて!」大笑い。このコメントが、今回のWRCジャパンの「WRC BEST QUOTES」のひとつに加えられた。
5分20秒のこの動画には、このほかティエリー・ヌービルの「no power」、ラリーの戦況が二転三転しトヨタにマニュファクチャラーズタイトルの可能性が残っていることを伝えられた勝田貴元が笑顔でサムアップを見せる姿、優勝まであと1日に迫ったオィット・タナックの表情、そのタナックがリタイアしたことで自身初のWRCタイトルが決まったヌービルの車内からの映像などが盛り込まれている。