WRCモンテカルロ:シェイクダウンはヒョンデのオィット・タナックがトップ。勝田貴元は2.5秒差の7番手 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCモンテカルロ:シェイクダウンはヒョンデのオィット・タナックがトップ。勝田貴元は2.5秒差の7番手

©HYUNDAI

2025年シーズンWRC開幕戦ラリーモンテカルロは、1月22日(水)にシェイクダウンを終え、ヒョンデのオィット・タナックがトップタイムとなる2分9秒8をマーク。0.8秒差の2番手にカッレ・ロバンペラ、同じく0.8秒差の3番手にセバスチャン・オジエとトヨタのふたりが入っている。

2024年シーズンのWRCは、伝統のラリーモンテカルロで今年も幕を開ける。昨年に続き、より雪の多い地域を走行するため、モナコよりも北部に位置するギャップをベースとしたルートを採用。ラリーウイークに入ってギャップ周辺では降雪もあり、スノー、アイス、ドライターマックと、いつも以上にタフなコンディションとなりそうだ。

TOYOTA


2025年シーズン、WRCは不評をかこっていたポイントシステムを再度改変。土曜日の時点での順位に対してポイントは与えられず、最終的な総合リザルトの上位10名に「25-17-15-12-10-8-6-4-2-1」のポイントを配分。日曜日単独リザルトのトップ5に「5-4-3-2-1」、パワーステージのトップ5に「5-4-3-2-1」のポイントが与えられる、優勝してスーパーサンデーとパワーステージでトップに入ると、最大35ポイントを持ち帰ることができる。

昨年までのピレリに代わり、今シーズンから3年間、韓国のハンコックがWRCの全クラスにコントロールタイヤを独占供給する。昨年からトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードは、ローカルラリーへの出走を含めてハンコック製タイヤのテストを行っているが、WRC本番で使用されるのは今回のモンテカルロが初。コンディションが刻一刻と変化する路面において、どのようなパフォーマンスを発揮するのか注目だ。

今シーズンから、すべてのラリー1マシンはハイブリッドシステムが廃止となった。トヨタは昨年までのレギュラー、エルフィン・エバンス、勝田貴元、セバスチャン・オジエ、カッレ・ロバンペラに加えて、若手のサミ・パヤリがトヨタGRヤリス・ラリー1をドライブする。ヒョンデは、ティエリー・ヌービルとオイット・タナックに、Mスポーツ・フォードから移籍したアドリアン・フルモーの3台。エースが抜けたMスポーツ・フォードはグレゴワール・ミュンステールと若手のジョシュア・マカリアンのコンビで挑む。

シェイクダウンは、木曜日の夜に行われるモナコでのセレモニアルスタートとナイトステージに先だって、21日水曜日の16時01分から、ギャップから西の「Route de la Garde(3.28km)」で実施された。朝の段階で雪はあったものの、路面には残っておらず、ウエットコンディションでの走行となった。

幸先よくトップタイムを刻んだタナックは「路面はかなり濡れていたよ。グリップは今日走った段階でも予測不可能な状態で、かなりトリッキーだった」と冷静にコメント。

TOYOTA


トヨタのエルフィン・エバンスは、トップから1秒差の4番手タイム。1.1秒差でティエリー・ヌービル、2.4秒差の6番手にアドリアン・フルモーとヒョンデのふたりが続いた。2.5秒差の7番手につけた勝田貴元は「新しいシーズンを、新鮮な気持ちで迎えられました。ここに戻ってこられてうれしいです。(マシンとタイヤが変わって)かなり違ったフィーリングで走りました」と、コメントしている。

ラリーは23日木曜日の14時30分(日本時間24日22時30分)に、モナコのカジノ前でセレモニアルスタートを実施。タイヤフィッティングゾーンを挟んで、19.01kmのSS1「Digne-les-Bains / Chaudon-Norante 1」で幕を上げる。

M-SPORT

WRCモンテカルロ シェイクダウン暫定結果
1. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) 1/2 2:09.8
2. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1/3 2:10.6
3. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 2:10.6
4. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1/3 2:10.8
5. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 2/3 2:10.9
6. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) 3/3 2:12.2
7. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 3/3 2:12.3
8. J.マカリアン(フォード・プーマ・ラリー1) 4/4 2:14.5
9. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ラリー1) 2/4 2:15.7
10. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 2:16.9
※各ドライバー名の後ろの数字は【ベストタイムをマークしたセッション/走行回数】



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