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WRCモンテカルロ:初日ナイトステージはヒョンデのティエリー・ヌービルがトップ、勝田は53.3秒差の8番手

©HYUNDAI

2024年シーズンWRC開幕戦ラリーモンテカルロは、1月23日(木)に初日の3ステージが行われ、ヒョンデのティエリー・ヌービルが、トヨタのエルフィン・エバンスに2.0秒差をつけて首位に立った。12.8秒差の3番手にはトヨタのセバスチャン・オジエがつけている。

モンテカルロラリーは水曜日夕方にギャップ近郊でシェイクダウンを実施。翌木曜日にモナコへと移動し、恒例のカジノ広場前での華やかなセレモニアルスタートを行った。今年は昨年よりもスケジュールを2時間ほど早め、日没前の14時30分にセレモニーを実施。タイヤフィッティングゾーンを挟み、「Digne-les-Bains / Chaudon-Norante 1(19.01km)」、「Faucon-du-Caire / Breziers(21.18km)」、「Avancon / Notre-Dame-du-Laus 1(13.97km)」という3本のステージを走行する。

昨年よりも1本増えたナイトステージに対して、トヨタの勝田貴元は「例年よりも雪がありそうで、それは楽しみです。ただ、木曜日のナイトステージはフィーリングをつかむのが難しいので、3本になったのは、より大きなチャレンジになったと思います」と、慎重にコメントした。

TOYOTA


SS1は泥が散乱し、凍った箇所もあり非常に難しいコンディションとなる中、一番時計はモンテカルロを知り尽くしたオジエ。3.9秒差の2番手タイムにエバンス、4.4秒差の3番手にヌービル、10.8秒差の4番手には今回がヒョンデで初参戦となったアドリアン・フルモーが続いた。続くSS2もオジエがヌービルに0.9秒差をつけて連続ベスト。
「グラベルとマディな箇所が点在していてグリップが予想できない。ここで無理ができなかった」と振り返ったエバンスは8.8秒差のSS5番手タイムに沈み、これでヌービルがオジエに5.3秒差の総合2番手に浮上する。

このまま順調に首位で初日を終えると思われていたオジエだったが、SS3のスタートから3.7km地点でハーフスピンを喫し、ステージ脇のポールにヒット。このステージを制したエバンスから23.5秒も遅れてしまう。この結果、SS2番手タイムでまとめたヌービルが、エバンスに2.0秒差の総合首位に浮上。オジエは首位から12.8秒差の総合3番手に順位を落とした。

M-SPORT


27.0秒差の総合4番手にオィット・タナック(ヒョンデ)、30.0秒差の総合5番手にフルモー。2年ぶりのモンテカルロ走行となったカッレ・ロバンペラ(トヨタ)は43.9秒差の総合6番手、SS3で勝田をパスしたグレゴワール・ミュンステール(Mスポーツ・フォード)が48.8秒差の7番手につける。スタートからギヤボックストラブルに見舞われていた勝田は、リスクを避けペースを上げることができず、53.3秒差の総合8番手。「ステージはかなり難しいコンディションでした。とにかくサービスまでマシンを持ち帰れて、直せることにホッとしています」と、安堵の表情を見せた。

TOYOTA


競技2日目はSS4〜SS9の6SS、SS走行距離は105.72km。オープニングのSS4は日本時間1月24日の17時31分にスタートする。

WRCモンテカルロ 初日暫定結果
1. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 32:58.8
2. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2.0
3. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +12.8
4. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +27.0
5. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) +30.0
6. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +43.9
7. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ラリー1) +48.8
8. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +53.3
9. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:24.4
10. N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:16.7



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