初めてのWRCラリーモンテカルロに挑むTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム2期生の小暮ひかると山本雄紀。木曜日の3SSを終えた後のコメントをお届けする。
小暮
──注目の木曜日、どのような感じでしたか?
非常に難しく、忙しい一日でした。
──何が一番大変でしたか?
一本目から、あるコーナーでカットした時に何か障害物があったようでアンダーを思い切りヒットしてしまって、その後からサイドブレーキにちょっと問題を抱えていたのと、エンジントラブルがあったので、うまくマシンが動いていなかったということもあります。
──ルートノートクルーの情報はどうでしたか?
情報は良かったのですが、自分なりにうまく走れていなかったかなという感覚です。ちょっと気をつけすぎた感じがあります。まあ初日なので抑えめでいったのは良かったと思います。
──ダメージは修理できそうですか?
エンジニアとメカニックたちがしっかりやってくれると思うので、大丈夫です。
山本
──今日、一番大変だったのはどこでしたか?
2本目のステージでしょうか。本当に信じられない泥のラリーだったので、心が折れそうになりながら、なんとかゴールまで到達しようと諦めない気持ちだけで走りました。
──滑りやすい泥だったのですか?
濡れた泥だったので、後半はターマックの路面が一切ないくらいで、オフしながらとか、最後はフィニッシュの50メートル前でスピンして、タイムをロスしてしまいました。でもスプリットは意外と良かったので、みんなこんな感じで走っているんだろうなと思いながら走りました。(ルートノートクルーの)ジョン(アームストロング)が付けてくれた情報をきちんと聞いて信じて走ることができたので、そこはとても良かったと思います。タイムを出すことは一切考えられず、本当に生き残るだけで精一杯でした。
──観客の花火や赤いライトなどは気になりましたか?
ステージ前にラリーTVで状況を見ていた時はスゴかったので、これは大変だと思っていましたが、自分たちの時は何個かあったくらいで、視界を妨げられるほどではなかったです。
──明日はどのように臨みますか?
目の前の山場は乗り越えた感じがあるので、明日は明るい時間帯に走ることができますし、心を落ち着けて走りたいと思います。明日はレッキでたくさんの雪があった場所も走るので、まだまだ始まったばかりですし、最後まで走り抜けられるように諦めない気持ちで頑張ります。
(Keiko Ito)