WRC開幕戦ラリーモンテカルロの競技2日目、勝田貴元はこの日走行したSS9までを終えて、首位に立つチームメイトのセバスチャン・オジエから1分37秒7差の6番手につけた。競技2日目のコメントをお届けする。
<SS6終了後のメディアゾーンにて> 総合7番手
──今日の午前中の3本のステージが終わりました。どのような感触でしたか?
昨日の夜の霜だとか、ブラックアイスとかがまだ残っていたのですが、一気に陽が出たことでかなり融けて、自分の持っている情報と実際の状況がかなり変わっていたので、どこまで状況に合わせていけるかがポイントでした。
──最も難しかったのはどのあたりでしたか?
あまりリスクを負いたくなかったので、完全にペースノートを信頼していったのですが、やはりタイムが良くなく、どこまでリスクを負うかによってこれから改善していかなくてはならないと思います。まだまだ先は長いので、自分のいる場所と、もう少し改善できるところを見極めていきたいです。
──午前中にキャンセルになったステージがありますが、どのような感じになると予想していますか?
あそこは雪というか、アイスという感じのセクションが山の上に多く、そこだけちょっと難しいです。それ以外は結構ドライみたいなので。
<SS9終了後のメディアゾーンにて> 総合6番手
──午後のステージはどのような調子でしたか?
午前中よりはかなり普通に走ることができたというか、アイスもなくてとても良かったです。ただ、凍結しているところでリスクを避けて走っている分、かなりタイムを失ってしまっているので、そこを除けば1本目も2本目もトップと遜色ないペースで走れています。3本目は足りない部分がありましたが、それ以外は良い走りができました。今回のモンテはノーミスで、良いペースを維持しながら走るということが目標なので、このまま自分のペースを無理に変えずに、まだまだ長いので頑張っていきたいと思います。
──やはり我慢してフィニッシュ、というのが今回も目標になりますか?
そうですね。そう言われているので……。
──ドライバーとしてはちょっと不満が残る部分もありますか?
昨年は逆にそういったところで頑張りすぎてシーズンを難しくしていた自分がいるので、今年は素直に指示を受け止めていきます。自分が気持ち良くない時の方が逆に良い流れを作れたりしていたので。
──より多くのポイントを獲得できたりしていましたね。
そうですね。それをちゃんと自分の身につけていかなくてはならないかな、と思っています。悔しい部分はありますが、それをきちんとやらないと、去年何のためにいろいろ学んできたのかが分からなくなる、と思っています。
(Keiko Ito)