WRCモンテカルロ：セバスチャン・オジエ「このラリーで10勝目は誇らしい結果」日曜日コメント集

WRCラリーモンテカルロ（スノー＆ターマック）、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント（抜粋）。数々の波乱を経て、最終的にマイスターとして今回もモンテを制したトヨタのセバスチャン・オジエ。子どもの頃にラリードライバーに憧れたきっかけとなった伝統の一戦での通算10勝目を満面の笑みとともに喜んだ。

*カッコ内は順位の前日比
*獲得ポイントは総合順位+スーパーサンデー+パワーステージ

［トヨタ・ガズーレーシングWRT］
トヨタGRヤリス・ラリー1
セバスチャン・オジエ/総合優勝（＝）
パワーステージ順位：1位
スーパーサンデー順位：3位
獲得ポイント：25+3+5
「このラリーで10回目の優勝を飾ることができたのはアメージング。信じられないほど幸せだし、誇らしい気持ちだ。このラリーは、自分がラリードライバーになるという夢を与えてくれたイベントなので、シーズンでどこか一戦だけ勝てるとしたら、絶対にモンテを選ぶ。今年は最後まで大接戦だった。コンディションの変化や難しいタイヤ選択、そして最後までプレッシャーを感じ続けるなど大変だったが、コントロールし切れたことがうれしい。もちろん自分たちにも危ない場面はあったが、このラリーで勝つためには多少は運も必要だと思う。チームにとってシーズンのスタートを最高の形で切れたので、この上ないほどいい内容だった」

エルフィン・エバンス/総合2位（=）
パワーステージ順位：2位
スーパーサンデー順位：1位
獲得ポイント：17+5+4

「今回は典型的なラリーモンテカルロだでここ数年よりも少し過酷だったが、しっかりチャレンジングな週末だった。だから、相応のポイントを獲得してフィニッシュできて、とてもハッピー。今日は、始まりはコンディションが非常にトリッキーで、ギリギリでスタッドタイヤ4本に換える選択に踏み切ったが、正しかったのかはよく分からない。最終的に2本を選んだのとあまり差がなかったようだし、パワーステージはかなりスリリングな展開になった。終盤の数コーナーはあわやという瞬間もあったが、ありがたいことに切り抜けられた」

カッレ・ロバンペラ/総合4位（↑）
パワーステージ順位：4位
スーパーサンデー順位：2位
獲得ポイント：12+4+2

「ラリーモンテカルロはいつでもタフだが、特に今年はそうだった。自分的には、かなり難しい週末になった。思うようなリザルトやペースが出せなかったが、最終的にたくさんポイントを獲得できたので、満足するべき。日曜日はそう悪くなく、とにかくベストを尽くして一貫性を持ち続けたことが報われた。チームには心から感謝しているし、次のスウェーデンで何ができるか楽しみだ」

勝田貴元/SS16でラリーリタイア
*マニュファクチャラーズ選手圏外
「午前、最初のステージがかなり難しいコンディションになることは分かっていましたが、凍結した右コーナーに差しかかった時、ペースノートにその情報が反映されていませんでした。かなり速度を落としてコーナーに進入したのですが、それでもクルマがワイドにはらんで小さな溝に落ちてしまい、そこから抜け出せなくなってしまいました。それまでは、特に土曜日はペースも良かったので、かなりいい戦いができていたと思います。残念ですが、次のラリースウェーデンに向けて集中し、チームのためにいい仕事ができるように頑張ります」

サミ・パヤリ/SS16でラリーリタイア

「今日もアプローチはこれまでと同じで、特にハードにプッシュする予定はなかった。ただ、1カ所のブレーキングポイントが驚くほど凍っていてそこでミスをしてしまった。それまではすべて計画どおりに進んでいたので、残念な結末となってしまった。特に土曜日は、タイムもフィーリングも良くなっていたので、自信も高まっていた。すべてがうまくコントロールできている手応えがあったので、このような形でラリーを終えるのは残念だが、今回起きたことから学びたいと思うし、スウェーデンを楽しみにしている」

［ヒョンデ・モータースポーツ］
ヒョンデi20Nラリー1
アドリアン・フルモー/総合3位（＝）
パワーステージ順位：3位
スーパーサンデー順位：4位
獲得ポイント：15+2+3

「モンテカルロはいつでも特別な存在。ヒョンデでのスタートをこのように素晴らしい形で迎えられたのは本当にポジティブなので、今回の週末の内容にはとても満足している。エルフィンとセブにはたくさんプレッシャーをかけることができたが、路上の雪が多くあまりリスクを負い過ぎたくなかったので、あれ以上プッシュできなかった。それは残念だが、これもゲームの一部だから後悔はない。スウェーデンは間違いなくよくなる。雪で気温の低いなかで走行順は2番目になるが、とても楽しみにしている」

オィット・タナック/総合5位（↓）
パワーステージ順位：5位
獲得ポイント：10+0+1

「かなり話題を提供してしまった週末になったが、それでもポジティブなことはたくさんある。それなりにポイントを獲得できたし、第2戦の走行順のこともちょっとハッピーになれる。正しかったと思えないこともあるが、ベースはできていることは確か。問題を解決して作業に取り組んでいくか、多少時間は必要だ。スウェーデンを楽しみにしているし、初めてアップグレードしたマシンを試すことができるので、その面でもパフォーマンスが改善されることを期待している」

ティエリー・ヌービル/総合6位（↑）
スーパーサンデー順位：5位
獲得ポイント：8+1+0

「全体として、自分たちにはチャレンジングな週末だった。金曜日のヘアピンでのブレーキングで流れが悪い方に進み、走行順やコンディションの組み合わせは自分たちには理想的ではなかった。日曜日は予想よりもアイスは少なくて、スリックタイヤの方が速かった。難しい日曜日だった。次のスウェーデンには少し明るい気持ちで臨める。走行順が良くなるから、もっといいラリーになることを期待しているが、その条件を最大限に活かさなくては意味がない」

［Mスポーツ・フォードWRT］
フォード・プーマ・ラリー1
ジョシュア・マカリアン/総合7位（↑）
獲得ポイント：6+0+0

「ラリーモンテカルロで総合7位！　フォード・プーマでのラリー1デビューは最高の形になった。新しいマシン、新しいチーム、新しいコ・ドライバー、ハンコックタイヤ、新しいことがたくさんあって本当にビッグチャレンジだったが、冷静さを維持して自分の務めに専念し、一歩一歩学んでいった。本当に厳しいコンディションだったが、ずっと楽しかった！　これを実現させてくれたすべての方々に、心から感謝している。次のイベント、スウェーデンの雪を走ることに今からワクワクしているよ。忘れられないような経験だったし、ここで達成した結果を誇らしく思う。Mスポーツのみんなは、スゴイよ！」

グレゴワール・ミュンステール/SS17でラリーリタイア
「ポジティブなことはかなりたくさんあると思っていて、基本的にはいいペースが出せていたし、一日一日、本当に良くなっていた。木曜日は4番手タイムを出して、金曜日にはセカンドベストを2本、そして土曜日の朝は初めてのステージウインを奪取した。だから、安定して成長していたし、たくさんのことも学んだ。金曜日の夜、チームが遅くまで作業してマシンを直してくれたおかげで、土曜日に再スタートすることができ、特に新しいタイヤで走っているなかで超重要な経験をさらに積む機会を与えてもらった」