TGR WRTのワークスドライバーとして活躍する勝田貴元は、25年も若手ドライバーのサポートを行う旨を明らかにした。昨年は、フォーミュラドリフトジャパン(FDJ)のチャンピオンであるKANTA(柳杭田貫太)をサポート。全日本ラリー選手権JN-2クラスのサブカテゴリーとして設けられた若手育成モリゾウチャレンジカップに参戦したKANTAは、TGR WRCチャレンジプログラムの4期生としてフィンランドでのラリー修行を積むこととなる。
今年は、15歳の箕輪大也とマネージメント契約を結び、将来に向けて国内外でトレーニングを積んでいくという。箕輪は2023年に13歳でFDJ最年少優勝を果たし、2024年はフォーミュラドリフトUSAにフル参戦。ランキング4位でルーキーオブザイヤーを獲得している。23年には国内のラリースクールに参加しグラベルでの走りを学ぶなど、ラリーへの興味も深い。
(以下リリース)
ラリードライバーの勝田貴元は、2025年も若手ドライバーのサポートを継続して実施します。
昨年は自身のラリーチーム「TK Motorsport」を立ち上げ、柳杭田貫太選手のラリーデビューをサポートし、自身も現役選手として戦いながら若手ドライバーのサポートを開始しました。
今年は箕輪大也選手とマネジメント契約を交わし、将来WRCドライバーを目指すためのトレーニングを実施します。
現在15歳の箕輪選手は、これまでドリフト競技の世界で経験を積んできました。勝田は、その若さで彼がドリフトで見せていたドライビングセンスや人間性に惚れ込み、昨年から共に練習をするようになりました。箕輪選手本人のラリードライバーになって世界で戦いたいという強い想いもあり、正式に長期でサポートすることを決めました。年齢により箕輪選手はまだラリー競技には参加できないため、今年はTK Motorsportとして競技へのエントリーはしませんが、国内外でラリートレーニングを実施します。
昨年ラリー活動をサポートした柳杭田選手は、自身としても現在の活動の礎になったTGR WRCチャレンジプログラムのドライバー4期生に合格しました。今シーズンよりフィンランドでの活動が始まるため、主なトレーニングはTGRのプログラムにてサポートされますが、さらなるステップアップに向けて必要なサポートを継続します。
勝田貴元コメント
昨シーズンはドリフト界で活躍していた柳杭田選手をサポートし、国内外でドライビングトレーニング、並びに全日本ラリーに新設されたモリゾウチャレンジカップに参戦しました。彼の謙虚かつ貪欲な姿勢とラリーで世界に挑戦したいという強い思いが短時間での急成長を促し、モリゾウチャレンジカップではシリーズ4位(表彰台3回)という結果を持ち帰ってくれました。そして結果だけでなく、ラリーがどのようなモータースポーツなのかをシリーズを通して学んでくれました。TGR チャレンジプログラムのオーディションに挑戦し、見事合格してくれたことは本当に嬉しく思っています。今後も彼のさらなる成長を期待しています。
箕輪選手については、中学三年生という若さで伸び代がまだまだある彼の成長をサポートできることを心から嬉しく思っています。これまでのFDJ(フォーミュラ・ドリフト・ジャパン)での活躍はもちろん、2024シーズンから参戦を開始したアメリカのFDという慣れない場でも臆することなく実力を発揮し、好成績を出したことはとても印象的でした。彼の勝ちに対する強い想いや真面目な姿勢、人としての謙虚さは今後世界を目指す上で非常に大事な要素になってくると思っています。これからさらに様々なトレーニングをしていくことで、将来世界のラリー界で活躍するために必要な技術や経験を積んでもらいたいと思っています。
若い彼らの頑張りや活躍は私自身のモチベーションにもつながります。ラリーとドリフトはモータースポーツとして共通する点も多く、この先柳杭田選手や箕輪選手をきっかけにラリーの挑戦を夢見る子供たちがさらに増えてくれればと思っています。
箕輪大也コメント
このような機会を与えてくださった勝田選手にとても感謝しています。ラリーは未経験で不安な部分はありますが、WRCに参戦したいという思いは強く、経験豊富な勝田選手とトレーニングをさせていただけることを心から嬉しく思っています。勝田選手から様々なことを学び、自身のドライビングに活かして成長していきたいです。また、勝田選手がそうしてくれているように、自分自身も次の世代へモータースポーツの魅力や素晴らしさを伝えることにも貢献していければと思っています。