[更新日]:
2015年07月12日
【アンドレアス・ミケルセンのWRC奮闘記】スペインからGod dag!
ノルウェー語で「おはよう」は
God dag!(ゴダーグ!)って言うんだ。
でも僕はいま、ガールフレンドと
スペインで休暇を楽しんでいるから、
スペイン語で「オラ!」と言った方がいいかな?
ラリーポーランドから戻った僕は
まだ表彰台を獲得したことの喜びを感じている。
シーズン前半を締めくくるポーランドで2位に入ったことは、
今後に向けて大きな自信になった。
それは速さも問題ないということを示しているし、
シーズン後半のトップイベントとなる
フィンランドがますます楽しみだよ。
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初優勝するチャンスを逃したと思っている人も
多いかもしれないけれど、僕はそうは思っていないんだ。
僕にとって今回は完璧なラリーだったよ!
3日間、ワールドチャンピオンのオジエに
ピッタリとくっつくことができた。
特にポーランドみたいな高速イベントでは
最初から飛ばしていかないと、タイムを取り戻すのが
ものすごく難しくなってしまうからね。僕らがこれまで経験してきた
サバイバルラリーとはまったく異なる内容だった。
そのようなラリーでは忍耐力が必要で、
ラリーが進むにつれて徐々にペースを上げていく。
サルディニアでの30秒は取り返すことができるかもしれないけれど
ポーランド(そしてフィンランド)での5秒は永遠のように感じる。
その場合には前を走るドライバーがミスをしない限り、
取り戻すのは無理なんだ!
サルディニアでパンクしたら止まってタイヤを交換しても
まだ優勝争いから脱落しなくてもすむけれど、
ポーランドではそれは不可能だ。
全ステージをセブとほぼ同じペースで走り切ることが
できたというのは最高の気分だよ!
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そしてポーランドのキーワードは速さだった。
僕はイベントでの最高平均速度を出した。
そしてSS2は僕が今シーズンこれまでの平均最高速を出した。
なんと平均時速が131kmだったんだ! ものすごく速いよね!
SSの70%近くを僕は全開で走ったということになる。
時間に変換すると、僕のステージタイムは5分57秒で、
そのうちの4分12秒8は全開だった。4分以上のフルスロットルだよ!
全開ってことは時速200km近い速さだ。
ペースノートが重要だったということは理解できるよね?
そのような速さでミスしたくはないからね!
しかも僕らはSS15でも時速128kmという二番目に速い平均速度も出したんだ。そして僕らは別の記録も作った。
ラリー主催者がSS4とSS6のステージ、バブキでスピードガン計測を行った。
そのSS6で僕は時速169.97kmというスピードで走り、
全ドライバーのなかで最速だった。
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ラリーが終わって、オーラと僕は日曜日の夜にミコワイキ・アリーナに戻った。
今回はフォルクスワーゲンの「Rally The World」の撮影があったんだ。
ポロが準備され、アリーナ内を数ラップ走りながらの撮影だった。
オーラがペースノートを読み上げてくれたんだけど、
いつもとは違った点がひとつだけあった。
僕は目隠しをしていたんだ!
ペースノートだけを頼りにドライブするというのはとても難しいことだ。
でもものすごく楽しかったよ! 夏のあいだにこの時のビデオが
ソーシャルメディアに登場するから楽しみにしていてほしい。
皆が見てくれるのが待ち遠しいよ!
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これからは数日間、スペインで休日だ。
僕のガールフレンドはまだ体調が万全ではないが、かなり回復した。
スペインに飛ぶことができても、その後数日は休養する必要がある。
でも確実に進歩しているのはうれしい限りだ。
僕のエンジニア、リチャードの結婚式のために
アメリカに行く予定にしていたが、
残念ながらそれだけの体力はまだない。
でもリチャードとマギーは素晴らしい一日を過ごすだろう。
彼らに結婚おめでとう、そして末永く素晴らしい結婚生活となるよう、
心からお祝いを述べたい。ではまた次のラリーまで!
アンドレアス