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©McKlein/AKK-Motorsport
WRC第9戦として7月31日〜8月31日に開催を予定しているラリーフィンランド(グラベル)が、73回目となる今年のイベント発表会を行い、アイテナリーを公開。最終日となる日曜日は、オウニンポウヤだけを2回走行する、名付けて「オウニンデイ」の構成となる。
毎年、様々な施策を試みるWRCフィンランドだが、今年は安全面と競技面のバランスを取りながらも、スペクテイターやTV製作の両面において最上の経験を作り出すことを重要視したと、クラークオブザコースのカイ・タリキアイネンは語っている。
ラリーは今年もフィンランドの学園都市ユバスキラが拠点となり、ラリーは木曜日、市街地ステージのスーパーSSハルユ(2.50km)から始まる。金曜日は昨年とほぼ変わらず、ラウカア(17.96km)で始まり、昨年新たに加わったサアリカス(15.80km)は逆方向で設定する。これにより、スペクテイターの駐車場環境が向上するほか、観戦ポイントも増加し、ステージに訪れやすくなる。「ドライバーにとっても、この方向の走行に挑むことを楽しんでもらえると信じている」とタリキアイネン。次のミヒンパー(14.60km)はスタート地点を移動させて、スペクテイターの駐車場やサービスを向上させる。その後には、豪快なジャンプで知られる名物ルーヒマキ(7.76km)。前日のシェイクダウンもこのコースを使用する。ユバスキラのパビリオンキでのサービスを挟んでこの4本を2ループした後、ユバスキラに戻り夜は再びハルユのスーパーSSを走行する。
土曜日は、このラリーの「全開日」として知られており、今年も同様だ。「当初は昨年からは多少の変更にする予定だったが、作ってみたら半分が変わっていたよ!」と笑うのは、副クラークオブザコースのカリ・ヌーティネン。
この日は、マケラ通りなど中央フィンランドでも最も洗練されたラリーコースと位置づけるパーッコラ(15.55km)から始まる。次のバースティラ(18.94km)に変更はないが、パイヤラ(20.19km)は、1997年以来使用されていない道など新しいセクションが複数加わる。サービスを挟んでこの4本を2ループする。
日曜日は、世界で最も知られる過酷なラリーステージのひとつ、オウニンポウヤ(23.98km)を2回走行。WRC史上初めて、このステージだけで1日を構成し、ラリーフィンランドではこの日曜日を「オウニンデイ」と公式に呼称する。2回目の走行はパワーステージに指定される。2回の走行の間には、カカリストにリグループが設定され、ポディウムセレモニーもここで行われる。
1回目の走行開始は10時35分に予定されているが、スペクテイターのためにオウニンポウヤの森とカカリストの広場は早い時間から入場させ、多くの観戦ポイントから思い思いにベストの場所を見つけてもらう予定だという。
「ファンがこの伝説のステージにできるだけ訪れやすくできる方法を見つけたいと思っていた。これが完璧な解決方法だと信じている。このステージには、たくさんの観戦スペースがあるので、自分にとって一番の場所を見つける時間が取れるし、一日をたっぷり楽しんでもらえる」とタリキアイネンは説明している。