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©HYUNDAI
2025年シーズンWRC第2戦ラリースウェーデンは、2月13日(木)にシェイクダウンを実施し、ヒョンデのティエリー・ヌービルがトップタイムとなる2分6秒5をマーク。1.4秒差の2番手にMスポーツ・フォードのマルティンス・セスクス、1.6秒差の3番手にヒョンデのオィット・タナックが入っている。
WRC唯一のスノーイベント、ラリースウェーデンは2022年以来、北極圏に近い学園都市ウメオを拠点に開催。固く引き締められた圧雪路面を専用スタッドが埋め込まれた専用タイヤで走行するシリーズ屈指の高速ラリーだ。今シーズンからWRCにコントロールタイヤを供給するハンコックにとっては、初のスノーイベントとなる。
13日の午前9時01分、ウメオ市街地に設けられた「Umea City(3.44km)」においてシェイクダウンを実施。幸先よく一番時計で駆け抜けたヌービルは「このシェイクダウンは、金曜日からの本格的なラリーの参考になるようなSSじゃないが、少なくともスノー路面においてクルマとタイヤのフィーリングをつかめたのは良かったよ。実際のステージでこのようなコンディションになるかは分からないけど、グリップは予想以上に高かった」と、冷静にコメントした。
今シーズンWRC初登場となったセスクスは、ヌービルに続く2番手タイムに「シェイクダウンを通じてクルマのアップデートに努めたよ。実際のステージでは新たに発見することがたくさんあるだろうし、まずは今年のパッケージに慣れなければならない。シェイクダウンの段階としては、いいフィーリングだね」と、笑顔を見せた。
ベストから2.2秒差の4番手タイムにヒョンデのアドリアン・フルモー、2.3秒差の5番手タイムにトヨタのエルフィン・エバンス。以下、6番手にカッレ・ロバンペラ(トヨタ)、7番手にジョッシュ・マカリアン(Mスポーツ・フォード)、8番手にサミ・パヤリ(トヨタ)と続いた。昨年のスウェーデンでトップ争いに食い込むスピードを見せた勝田貴元(トヨタ)は、3.8秒差の9番手でシェイクダウンを終えている。
ラリーは日本時間14日午前2時40分に、スーパーSSの舞台となるウメオ市内のレッド・バーン・アリーナでセレモニアルスタートを実施。その後、午前3時05分からSS1「Umea Sprint 1(5.16km)」でラリーの幕が上がる。
WRCスウェーデン シェイクダウン暫定結果
1. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 4/4 2:06.5
2. M.セスクス(フォード・プーマ・ラリー1) 4/4 2:07.9
3. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) 1/2 2:08.1
4. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) 3/3 2:08.7
5. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1/3 2:08.8
6. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 2:09.3
7. J.マカリアン(フォード・プーマ・ラリー1) 4/4 2:09.4
8. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/2 2:09.9
9. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 2:10.3
10. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ラリー1) 3/3 2:11.5
※各ドライバー名の後ろの数字は【ベストタイムをマークしたセッション/走行回数】