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WRCスウェーデン:トヨタはエルフィン・エバンスとカッレ・ロバンペラが1‐2発進

©TOYOTA

WRC開幕戦ラリースウェーデン(グラベル&スノー)は2月13日、セレモニアルスタートに続いてレッド・バーン・アリーナでのスーパーSSがSS1として走行され、トヨタのエルフィン・エバンス/スコット・マーティンとカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンが首位、2番手でスタートした。勝田貴元/アーロン・ジョンストンは6番手、サミ・パヤリ/マルコ・サルミネンは7番手で続いた。

(以下、チームリリース)


WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ1
フルスノーイベント、ラリー・スウェーデンが開幕
エバンスが首位に立ち、ロバンペラは総合2位につける

2月13日(木)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンが開幕。スウェーデン北部のウーメオーでスーパーSSが1本行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)がベストタイムを刻み首位に立ち、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合2位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合6位につけました。また、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合7位につけています。

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1月下旬にラリー・モンテカルロで開幕した2025年WRCは、早くも第2戦目を迎え、その戦いの舞台は北欧スウェーデン。ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の「フルスノーイベント」となります。ラリーは今年もスウェーデン北部最大の都市ウーメオーに置かれたサービスパークを中心に開催され、13日(木)は朝9時過ぎからサービスパークのすぐ近くを流れるウーメオー川の河川敷で全長3.44kmのシェイクダンが行われました。気温はマイナス10度を下回り、路面は雪と氷に覆われスノーラリーとしては最高のロードコンディションに。TGR-WRTのドライバーたちは、競技本番に向けてクルマと雪道専用のスタッドタイヤの最終確認を行いました。出場選手の中ではドライバー選手権ランキングトップとなるエバンスは一番手でステージに臨み、1回目の走行セッションでは最速タイムを記録しました。

その後、サービスパークから約3km離れたレッドバーン・アリーナで「ウーメオー・スプリント1」が、日没後の夕方7時過ぎからスタート。森の中をスタートし、屋外アリーナでフィニッシュする全長5.16kmのナイトステージでは、出走順1番手のエバンスがベストタイムを記録。出走順3番手のロバンペラが0.5秒差の2番手タイムをオィット・タナック(ヒョンデ)と分け合い、出走順7番手の勝田が6番手タイムを、出走順9番手のパヤリが7番手タイムを記録し、TGR-WRTは全ドライバーが順調にラリー初日を走り切りました。

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ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
ここスウェーデンでラリーをスタートできるのは、いつだって素晴らしいことですが、特に今週はラリーに最も適したコンディションなのでなおさらです。気温が氷点下まで下がり、大きな雪の壁があり、太陽が照りつける中で限界までプッシュするなんて、ドライバーにとって最高の気分に違いありません。今晩は良いスタートを切ることができましたが、明日は路面がどのように変化し、路面の雪が掃けて行く中で新しいハンコック・タイヤを履くドライバーたちのペースがどう変わっていくのか、興味深いところです。明日はエルフィンが出走順トップでステージに臨むので、夜中に気温が下がりコンディションが全員にとって一定に保たれることを期待しています。それでも、我々のドライバーたちの出走順は上手く分散しているので、どのような状況であっても、良いスタートを切れることを期待しています。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

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しっかりとしたアイスの層があり、大きな雪壁もあるなどステージのコンディションはとても素晴らしく、これ以上望むものはないと言えるほどです。今晩最初のステージはかなり順調でした。暗闇の中でブレーキポイントを見つけるのは難しく、グリップの判断もつきにくかったのですが、全て上手くいきました。明日は出走順がトップの私たちにとって有利に働くステージもあれば、最初のステージのように路面に少しルーズな雪があることで不利になるステージもあるかもしれませんが、様子を見ながら走りたいと思います。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
今週末は素晴らしいウインターラリーになることを期待していますし、とても楽しみです。レッキ期間中、ステージのコンディションはとても良く、アイスの層も厚くて例年より良い状態だと思いました。今夜の最初のステージのような路面コンディションであれば、出走順がトップに近いことはプラスに作用するでしょう。それでも、新しいタイヤでこのような路面を走ることになるので、学ぶことも多くありそうです。とにかくプッシュし続けなければならないラリーですので、良いフィーリングが得られ、素晴らしいイベントになることを期待しています。

勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
スノーイベントに戻ってくることができて嬉しいですし、路面のコンディションもかなり良さそうです。アイスの層が厚く、グラベルもあまり露出していません。それでも、まだ新しいタイヤについて学んでいる最中なので、ステージを2回目に走る時は難しく感じるかもしれません。今晩の最初のステージではグリップが予想以上に低かったので驚きましたが、明日のステージは状況が大きく異なるかもしれません。クルマの仕上りは良く、フィーリングも良いのでかなり自信を持っています。

サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
今週のような、アイスがしっかりとある良い状態で行われる本格的なウインターコンディションのラリーは基本的に好みです。コンディションがこれからどう変わっていくか様子を見る必要はありますが、それでもこの週末が本当に楽しみです。今晩最初のステージはグリップがかなり頻繁に変化したので、流れを上手く掴むことができませんでしたが、明日からの本格的な戦いが始まる前に切り抜けることができたので良かったです。全体的にはクルマにとても満足していますし、自信もあるので、あとは良いタイムで走ることを目指すのみです。

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ラリー・スウェーデン デイ1の結果
1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 3m21.6s
2 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +0.5s
3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +0.5s
4 アドリアン・フォルモ−/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +1.2s
5 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +3.7s
6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +5.4s
7 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +5.6s
8 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +7.5s
9 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +10.5s
10 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1) +11.0s
(現地時間2月13日20時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

明日のステージ情報
競技2日目となる2月14日(金)のデイ2は、いよいよ森林地帯の雪道での本格的な戦いがスタート。サービスパークの北側エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行し、一日の最後にはデイ1に続き2回目のウーメオー・スプリントがSS8として行われます。7本のステージの合計距離は124.32kmとなり、4日間で最長のステージ距離を走行する一日となります。



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