WRCスウェーデン:勝田貴元、最終日のSS16で総合首位に。残り2SS、4.5秒差で悲願のWRC初優勝に挑む – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCスウェーデン:勝田貴元、最終日のSS16で総合首位に。残り2SS、4.5秒差で悲願のWRC初優勝に挑む

©TOYOTA

2025年シーズンWRC第2戦ラリースウェーデンは、2月16日(日)にラリー最終日を迎え、オープニングステージのSS16を終えてトヨタの勝田貴元が総合首位に立った。総合2番手につけるチームメイトのエルフィン・エバンスとは4.5秒、3番手ヒョンデのティエリー・ヌービルとは8.9秒という僅差だ。

競技最終日となるこの日は、サービスパークが置かれたウメオから北東エリアに位置する「Vastervik(29.35km)」をSS16/17として2度走行し、パワーステージとなるSS18「Umea(8.62km)」でフィニッシュというコース設定。3SSの合計距離は67.32km、競技3日目までを終えた段階で22.9秒の間にトップ5が食い込む接戦となっており、ひとつのミスが命取りとなってしまう状況だ。

まだ完全に夜が明け切る前にスタートしたオープニングのSS16は、29.35kmというラリー最長のステージ。雪は豊富に残っており、コースの両側には壁がつくられている。前日にリタイアを喫したヒョンデのアドリアン・フルモーを先頭に、各車が次々とコースインしていった。上位陣の最後方からスタートした勝田は、SS2番手のタナックに0.9秒差をつける堂々のトップタイム。一方、上位陣最終走者となったエバンスはハンドリングに違和感を訴えペースを上げられず、勝田から7.5秒遅れのSS5番手タイムに沈むことに。これで勝田はエバンスをかわし、4.5秒差で総合首位に立った。

TOYOTA


ステージフィニッシュで勝田は「いいステージでした。すごくクリーンな走りができました。予想以上にかなりスリッパリーな場所がいくつかありました。プッシュすることはできるのですが、たぶんその必要はないんじゃないかと思います」とコメント。エバンスは「特に問題はなくて、ハンドリングに自信を持ち切れずにスピードを乗せられない。どうして今日はこんなにフィーリングが違うのか、よく分からない」

なお、ここではMスポーツ・フォードのジョッシュ・マカリアンが雪壁にスタックし、リタイアを喫することとなった。ラリーはこのあとサービスを挟み、SS16の再走となるSS17(日本時間17時57分スタート)へと向かう。残すSSはふたつ。勝田の走りに注目が集まる。

WRCスウェーデン SS16後暫定結果
1. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2:14:22.5
2. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +4.5
3. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +8.9
4. O.タナック(ヒョンデi20 Nラリー1) +10.7
5. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +22.4
6. M.セスクス(フォード・プーマ・ラリー1) +1:46.6
7. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2:06.1
8. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ラリー1) +3:20.6
9. O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +7:11.7
10. R.コルホネン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +7:53.4



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