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【ペター・ソルベルグのWorldRXプレビュー】ベルギー・メテ

 

【ペター・ソルベルグのWorldRXプレビュー】ベルギー・メテ

昨年まで、ベルギーで競技に参戦したことはなかったんだ。なぜ見逃していたんだろう! 去年の世界ラリークロス戦と、昨年はラリー・コンドレスにも参戦した。そして、本当に気に入ったんだ。

シトロエンC4 WRCをドライブした僕は、ヨーロッパでも最も独特なラリーの一つの初参戦でリードに立っていた。残念ながらマシントラブルで、フィニッシュはできなかったんだけど。

2014年の世界ラリークロス・ベルギー戦には、ちょっとした思い出があるんだ。セミファイナルで勝ってファイナルに進出し、すべてが順調に見えた。リードを奪い、差を広げるために猛プッシュを始めた。でも小さなジャンプで着地が激しすぎてリアサスペンションが破損。その時、少し背中にも衝撃を感じたんだけど、そのまま走行は続けることができた。

マシンのリアが地面についてしまっていたから、後続との差を維持することは不可能だったけど、何とか最終コーナーまで乗り切った。結局、3位でのフィニッシュになったけど、トラブルからはい上がってポディウムに辿り着くまで、一番ハードだったと思う。正直言うと、レースが終わった後には僕の背中も終わっちゃったんだよね。

だから、ワローニアにある素晴らしいメテのコースにまた行くことを楽しみにしている。最終コーナーではなく、フィニッシュラインまでリードを維持するためにね!



昨年は第6戦に設定されたベルギー戦で選手権リードを広げた。今年も好調をキープしていきたいね。

僕はこのサーキットが大好きだ。ドライバーが自分を表現することのできる、素晴らしいコースなんだ。マシンを滑らせて、攻めて攻めて、攻めまくる(でも、今回は全部のジャンプで攻めすぎないようにすると思うけどね・汗)。クレストのあるコーナーにマシンが飛び込んでいくのは、本当に特別な感じがする。この週末は、それを満喫できるんだ。

だから、メテでは、チームはマシンを完璧にセットアップしなくてはならない、大きなチャレンジでもある。着地した時にサスペンションがバウンドしないようにね。できるだけ早く4輪が地に着いて、全開走行に戻れるようなマシンが求められるんだ。これこそ、PSRXがこの週末に向けて取り組んでいる作業だ。


開幕戦ポディウム、前戦のホッケンハイムで今季初勝利と順調なスタート。ドーランにも早く流れをつかんでもらいたい!

今季はここまで、いい滑り出しになっている。ドイツでの第2戦を終えて選手権争いでは首位に立っているが、ここからその差を広げていかなくてはならない。この週末もそれを目指していくよ。

PSRXの成功と同様に、今季チームズ選手権でタッグを組んでいるモンスタードライバー、ライアム・ドーランにもベルギー戦で流れをつかんでもらいたいと思っている。ドーランは前回、とても速かったんだ。いま、僕らはチームズ選手権でもリードしているので、こちらでもアドバンテージが増えていけたら最高だね。

ジュース・タクニー・サーキット(ベルギー・メテ)
距離: 1149m
最大コース幅: 14.5m
最小コース幅: 12m
ターマック: 61%
ダート 39%

2014年ベルギー戦でのペター・ソルベルグ
ペターはここでも勝利。第4ヒートで勝った後、セミファイナルではパンクに見舞われながらもトップフィニッシュ、そしてもちろんファイナルも制した。



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