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WRCスウェーデン:最終日のSS17を終えエルフィン・エバンスが逆転。勝田貴元は3.7秒差の総合2番手で最終パワーステージへ

©TOYOTA

2025年シーズンWRC第2戦ラリースウェーデンは、2月16日(日)にラリー最終日のSS17までを終えて、ベストタイムをマークしたトヨタのエルフィン・エバンスが勝田貴元を逆転して総合首位に返り咲き。総合2番手の勝田は3.7秒差、3番手につけるヒョンデのティエリー・ヌービルとは11.1秒の差となっており、残すところはパワーステージに設定されたSS18「Umea(8.62km)」のみという状況だ。

この日ふたつ目のステージとなるSS17は、SS16「Vastervik」の再走となる29.35km。SS16を終えた段階で、上位陣のオーダーは総合首位の勝田を筆頭に、4.5秒差の2番手にエバンス、8.9秒差の3番手にヌービル、10.7秒差の4番手にヒョンデのオィット・タナック、22.4秒差の5番手にトヨタのカッレ・ロバンペラとなっている。選手たちはSS16の後に設けられた15分間のサービスで車両の修復や調整などを行い、大会最後のロングステージへと挑む。SS16で雪壁にスタックしていたMスポーツ・フォードのジョッシュ・マカリアンも復帰している。ステージは2度目の走行とあって、路面状態が荒れているセクションもあり、油断のできないコンディションだ。

SS16と同じく先頭走者としてコースインしたヒョンデのアドリアン・フルモーは、この後のパワーステージに焦点を合わせてタイヤを温存する作戦にシフト。グラベルの出た轍を避けて慎重にステージを走り切りった。後続の選手たちが次々にタイムを塗り替えていくなか、暫定ベストタイムをマークしたのはヌービル。勝田はヌービルの1.5秒差、ヒョンデのオィット・タナックと同じ暫定SS2番手タイムでフィニッシュするが、上位陣で最後に走ったエバンスが、それまでのタイムを大きく上まわる一番時計をたたき出した。エバンスはSS16での走りから一転、ヌービルに6.7秒、タナックと勝田に8.2秒という大きな差をつけて、総合首位の座を奪い返すことに成功した。

これで上位陣の総合順位は、首位にエバンス、3.7秒差の総合2番手に勝田、11.1秒差の3番手にヌービル、14.4秒差の4番手にタナック、31.0秒差の5番手にトヨタのカッレ・ロバンペラとなり、決着は最終SS、パワーステージのSS18「Umea(8.62km)」に持ち越された。SS18は日本時間16日20時15分スタート。

TOYOTA


WRCスウェーデン SS17後暫定結果
1. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2:28:40.3
2. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +3.7
3. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +11.1
4. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +14.4
5. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +31.0
6. M.セスクス(フォード・プーマ・ラリー1) +2:02.1
7. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2:24.3
8. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ラリー1) +4:02.6
9. O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +8:09.1
10. R.コルホネン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +8:49.5



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