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2024年シーズンWRC第2戦スウェーデンは、2月16日（日）に最終日の3ステージが行われ、トヨタのエルフィン・エバンスが、勝田貴元を3.8秒差におさえて優勝。トヨタは開幕戦ラリーモンテカルロに続き、連続での1-2フィニッシュを達成した。11.9秒差の総合3位には、ヒョンデのティエリー・ヌービルが入っている。
ラリー最終日のSS17までを終えた段階で、総合首位に立つエバンスと、総合2番手につける勝田との差は3.7秒、3番手ヌービルとの差は11.1秒となっており、パワーステージに設定されたSS18「Umea（8.62km）」が決着の舞台となる。
最終パワーステージの気温はマイナス5℃。コースコンディションは比較的良好と言えそうだ。WRC2勢では、トヨタGRヤリス・ラリー2を駆るオリバー・ソルベルグが危なげなくフィニッシュして、スウェーデンでの3年連続WRC2勝利を飾った。WRC2登録イベントの初戦を制し、チャンピオン獲得に向けて幸先の良いスタートを切った。
ラリー1勢は、Mスポーツ・フォードのジョッシュ・マカリアンが先頭走者を務める。続けてコースインしたのは、ヒョンデのアドリアン・フルモー。SS17でタイヤを温存した作戦が功を奏し、5分0秒9の暫定ベストタイムをマークした。フルモーのタイムを破ったのは、同じくパワーステージでのポイント獲得を期して臨んだカッレ・ロバンペラ。5分0秒7で暫定ベストタイムを更新し、上位陣の走行を待つ。渾身のアタックを見せたヌービルがロバンペラのタイムを上まわり、3位以上を確定。続く勝田はヌービルのタイムを0.1秒更新して、2位以上を手中に収めた。そして上位陣最終走者のエバンスがさらに0.1秒タイムを更新。エバンスはパワーステージを制して、今シーズン初優勝を獲得した。エバンスにとっては昨年のラリージャパン以来となる自身通算10勝目、スウェーデンでは2020年以来の勝利となった。
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最終SS終了時点での総合順位は、エバンス、勝田、ヌービル、タナック、ロバンペラというトップ5。パワーステージはエバンス、勝田、ヌービル、ロバンペラ、フルモーがそれぞれボーナスポイントを得た。スーパーサンデーはエバンス、勝田、タナック、ヌービル、ロバンペラという順となっている。
ポイントは、ウイナーのエバンスが35点（25点+5点+5点）、2位の勝田が25点（17点+4点+4点）を獲得。3位のヌービルは20点（15点+2点+3点）を獲得した。ドライバーズランキング上位は、エバンスが首位となり61ポイント、2番手のセバスチャン・オジエが33ポイント。3番手のロバンペラが31ポイント、4番手にヌービルが29ポイントで続いている。勝田は25点でランキング6番手。マニュファクチャラーズポイントは、トヨタが120点、ヒョンデが72点、Mスポーツ・フォードが25点、TGR-WRT2が11点となった。
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次戦は3月20日〜23日に開催されるサファリラリー・ケニア。シーズン最初のグラベルラリーであり、ハイスピードかつラフなステージが選手たちを待ち受ける。ハンコックタイヤでの初グラベルということもあり、タイヤのおいしい部分を引き出す走らせ方を先に会得したドライバーがリードしそうだ。昨年はトヨタのカッレ・ロバンペラが勝利を収めている。WRCカレンダーに復帰した2021年以降の4戦はすべてトヨタ勢が制しているほか、勝田にとっても、4戦で3度表彰台を獲得している相性のいいラリーであり、今大会の余勢を駆っての好成績を期待したい。
M-SPORT
WRCスウェーデン 暫定結果
1. E.エバンス（トヨタGRヤリス・ラリー1） 2:33:39.2
2. 勝田貴元（トヨタGRヤリス・ラリー1） +3.8
3. T.ヌービル（ヒョンデi20 Nラリー1） +11.9
4. O.タナック（ヒョンデi20 Nラリー1） +16.8
5. K.ロバンペラ（トヨタGRヤリス・ラリー1） +32.8
6. M.セスクス（フォード・プーマ・ラリー1） +2:09.4
7. S.パヤリ（トヨタGRヤリス・ラリー1） +2:27.0
8. G.ミュンステール（フォード・プーマ・ラリー1） +4:08.6
9. O.ソルベルグ（トヨタGRヤリス・ラリー2） +8:23.1
10. R.コルホネン（トヨタGRヤリス・ラリー2） +9:05.6
