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©TOYOTA
WRC第2戦ラリースウェーデン(グラベル&スノー)、WRC2部門は、今季からマシンをトヨタGRヤリス・ラリー2にスイッチしたオリバー・ソルベルグが圧勝。母国戦3連勝を飾った。
今年からプリントスポーツより参戦し、開幕戦モンテカルロは選手権対象外で参戦していたソルベルグ。母国スウェーデンが今季のWRC2部門にノミネートしての初戦となった。スタートから次元の違う走りを見せたソルベルグは、同じくGRヤリス・ラリー2のルーペ・コルホネンに40秒以上の大差をつけてラリーをフィニッシュした。
「本当に安心したよ。アメージング!」とパワーステージを走り終えたソルベルグは笑顔を見せた。
「3年連続で勝てて、今回は新しいマシンだったけどペースをつかんで、スノーでもこんなに速さを見せて勝つことができたのだから、信じられない気持ちだよ。このフィーリングをつかむために必死に取り組んできた。新しいマシンやいろいろなことが変わったので、かなりホッとした。どれくらいパフォーマンスが出せるか、かなりナーバスになっていたので、チームやメカニックのみんなに感謝したい」
2023年のWRC3チャンピオンのコルホネンは、これがWRC2部門での初ポディウム。それまでの自己ベストだった4位も、スウェーデンでマークしている。また今回のリザルトにより、WRC2チャレンジャー選手権では首位に浮上した。
ミッコ・ヘイッキラ、ラウリ・ヨーナ、エストニアのゲオルグ・リンナマエとシュコダ・ファビアRSラリー2勢による激戦となった3位争いは、土曜日にトップ3タイムを連発したヘイッキラが、日曜日最初のステージでも部門トップタイムをマークし、ポディウムフィニッシュを飾った。
リンナマエはステージウインを連発する光る速さを見せたものの、一貫性をつかむのに苦戦。2回の雪壁へのヒットが痛手となりトップ10圏内でのフィニッシュも絶望的となった。
昨年のジュニアWRCチャンピオン、ロメ・ユルゲンソンは、シリーズ特典としてフォード・フィエスタ・ラリー2でWRC2デビューを飾り、ベテランのポンタス・ティデマンド(ファビアRSラリー2)に1分以上の大差をつけての7位と健闘した。
WRCマスターズカップでは、GRヤリス・ラリー2のマイケル・スロウロウを押さえて、スペインのアレクサンダー・ビラヌエバ(ファビアRSラリー2)がトップフィニッシュ。WRC3部門と今戦が今季開幕戦となったジュニアWRC部門は、FIAラリースターからエントリーしたオーストラリアのテイラー・ギル(フォード・フィエスタ・ラリー3)が部門優勝を飾った。
WRCスウェーデンWRC2部門最終結果
1 O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー2) 2:42:02.3
2 R.コルホネン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +42.5
3 M.ヘイッキラ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:08.3
4 L.ヨーナ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:43.9
5 I.レイエルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +3:03.4
6 F.ザルディバール(シュコダ・ファビアRSラリー2) +3:35.3
7 R.ユルゲンソン(フォード・フィエスタ・ラリー2) +3:45.6
8 P.ティデマンド(シュコダ・ファビアRSラリー2) +4:49.0