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Mスポーツ・フォードがジョン・アームストロングをERCフル参戦に起用

©M-SPORT

Mスポーツ・フォードは、ジョン・アームストロングをフォード・フィエスタ・ラリー2でERCにフル参戦させることを発表した。

モータースポーツ・アイルランド・ラリーアカデミー出身のアームストロングは、2024年のERCでは10月に開催された最終戦ラリーシレジアで2位フィニッシュをはじめ、トップ10フィニッシュを4回マークするなど健闘を見せた。今季は、タイトル獲得を目指して初めてのERCフル参戦に挑む。

ジュニアWRC、ERC3でキャリアを積んできたアームストロングは、2021年、2022年はジュニアWRCでシリーズ2位に入った後、2023年にERC3タイトルを獲得。その特典として昨年はERCのトップレベルに参戦した。シーズン中盤は苦戦したが、英国のラリーケレディギオンではERCでは初めてのステージウインをたたき出すと、ポーランドで開催された最終戦のラリーシレジアでは7本のステージウインを獲得して2位でのフィニッシュを果たした。

シーズンインを前に、アームストロングはドベンバイホールにあるMスポーツのワークショップで、マシンの製作作業に加わったほか、技術的な理解を深めるトレーニングにも臨んだ。ジョッシュ・マカリアンのコ・ドライバーとしてWRCにラリー1マシンで参戦することになったイーオン・トレーシーに代わり、今季はコ・ドライバーにシェイン・バインを迎え、ERCのシーズン前、3月15日〜16日にはこのコンビでの初参戦としてアイルランドのウェストコークラリー(ターマック)に参戦する。

Mスポーツのチーム代表、リチャード・ミルナーは「2025年のERC参戦のために再びジョンをチームに迎えることは、大きな喜びだ」と語る。
「昨年はラリー2マシンでとてもポジティブな成長を見ることができた。今季は、トップリザルトも視野に入れられると思う。モータースポーツ・アイルランド・ラリーアカデミーとの関係を拡大して、ERCやWRCでの若手アイルランド出身ドライバーを支援できることもうれしい。今季、ジョンがフィエスタ・ラリー2で見せてくれる成果を楽しみにしている」

モータースポーツ・アイルランド・ラリーアカデミーの創設者で支援者のジョン・コインは「アイルランドの若手ラリー選手を育成するためにMスポーツとの協力関係を続けることができ、うれしく思う」とコメント。
「ERCのトップレベルで2シーズン目を迎えるジョン・アームストロングをサポートすることで、彼とアカデミーのコ・ドライバーであるイーオン・トレーシーが昨年のラリーで見せた力強い進歩をさらに発展させることを期待している。イーオンが、Mスポーツ・フォードWRTからラリー1マシンに乗ることになったので、ジョンのパートナーとして、アカデミーのコ・ドライバー育成プログラムで修業中にシェイン・バインを迎えることも喜ばしいことだ」

今季はフル参戦に臨むアームストロングは「またMスポーツからERCに参戦することができて、本当に楽しみにしている。昨年学んだことのすべてを土台として、さらに成長を目指すことができる」と意欲を語る。

「昨年はいい形で終えることができたので、昨年、活かせなかった部分に取り組んでいいシーズンにしたいし、できればタイトル争いに向けてプッシュしていきたい」

2025年のERCは4月3日〜6日、スペインのラリーシエラ・モレナ(ターマック)で開幕する。
(Graham Lister)

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