
©Rally Serras de Fafe
今季からトヨタGRヤリス・ラリー2でポルトガルラリー選手権に参戦することを発表していたクリス・ミークが、開幕戦ラリーセラス・デ・ファフェでGRヤリス・ラリー2での初参戦を優勝で飾った。ミークは昨年までヒョンデi20Nラリー2でポルトガル選手権を2連覇。今季は3年連続のタイトル獲得を狙う。
雨に見舞われたファフェでは、SS5でマルティンス・セスクス(フォード・フィエスタ・ラリー2)に0.1秒遅れとなったが、ベストタイムを6本マークしてそれ以外の全ステージでラリーをリード。土曜日にフィニッシュした後は、開幕戦に向けて前十字靭帯損傷の手術を受けたことも明らかにした。
「ポルトガル入りするちょうど4週間前、バイクに乗っていて全開コースで転倒してACL再建手術を受けたんだ」とミーク。
「時間は限られていたが、特注のブレースを用意してくれた(ドイツの)オルテマのスタッフに感謝している。脚を3Dスキャンして、カーボン/チタン製のブレースを作ってもらい、競技に出ることができたんだ。回復にはまだまだ時間がかかるが、今回のラリーでドライブできるよう短い期間に協力してくれたすべての人に心から感謝している。信じられないようなラリーで、今まで走ってきたなかで一番トリッキーなコンディションだった」
今季はミークに替わってチーム・ヒョンデ・ポルトガルのドライバーを務めるダニ・ソルドは2位でフィニッシュ。ポルトガルの絶対王者、アルミンド・アラウジョが3位に入った。一方、セスクスはステアリングのトラブルでリタイアとなった。
(Graham Lister)