
©TGR WRT / McKlein
2025年WRC第3戦サファリ・ラリーケニア(グラベル)で、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはエルフィン・エバンスが前戦に続く2連勝。トヨタ勢としては、イベント5連覇を達成した。今回はチーム代表代行を初めてユハ・カンクネンが務めた一戦となり、思い出の多いサファリで再び表彰台に登場することとなった。また、サファリ初参戦をラリー1マシンで挑んだサミ・パヤリは4位でフィニッシュを果たした。一方、カッレ・ロバンペラと勝田貴元は、最終日にリタイアとなった。
この結果を受け、TOYOTA GAZOO Racing WRTの豊田章男会長がコメントを寄せた。
(以下、コメント全文)
豊田 章男 (TGR-WRT会長)
エルフィン、スコット、優勝おめでとう! ふたりが、今シーズンの3連勝とサファリ・ラリー5連覇を実現してくれました。そして、今回のラリーでチーム代表を代行したユハをポディウムに連れていってくれました。昔からのラリーファンであるモリゾウは、せっかくならユハにはサファリ・ラリーのポディウムに立ってもらいたいと考えていました。それを実現してくれた二人に感謝します。エルフィン、スコット勝ってくれてありがとう。
今回、エルフィンたちのおかげで勝つことはできましたが、ケニアは例年と変わらず本当に厳しい道でした。簡単に勝てた訳ではありません。我々は、サファリでの4年の経験を生かして万全の準備をしてケニアに臨みました。しかし今年もまたサファリでは新たな課題にぶつかりました。最終日、最終SSまで様々なことがありました。エルフィンたちにはもっと楽に勝たせてあげたかった。カッレたちには最後まで走らせてあげたかった。貴元たちも今回こそはと思っていたし、サミたちにももっと力を発揮させてあげたかった。「もっといいクルマづくりに終わりはない」を改めて実感させてくれるような道に出会うと、我々はワクワクしてきます。
チームのみんなは明日からまたGR YARIS Rally1を、もっと乗りやすくて、もっと強いクルマに改善していってくれるでしょう。そして、その改善はラリーカーに留まらず、世界中を走るあらゆるトヨタ車に繋がっていきます。ケニアの道は自動車メーカーがラリーに出る意義を再確認させてくれました。チームのみんな、明日からまたもっといいクルマづくりを頑張っていきましょう!そして、ライバルたちとの戦いを楽しみましょう!