
©Red Bull
コリン・マクレーを伯父に、アリスター・マクレーを父に持つラリーのサラブレッド、マックス・マクレーが、2025年にラリー2マシンでの参戦にステップアップする。
ERCでは2年間、プジョー208ラリー4でジュニアERCに参戦してきたマクレーは現在20歳。今季はハンガリー拠点のTRTラリーチームからの参戦を継続するが、マシンをシトロエンC3ラリー2にスイッチ。5月のラリーハンガリーからERC参戦を開始する。タイヤはMRF。併行して、チームMRFタイヤのカラーリングで英国ラリー選手権(BRC)にも挑む。
「忙しいシーズンになりそうで、すごく楽しみ」と語るマクレー。
「ジュニアからメインのERCにステップアップすることに向けて、準備は整っていると感じている。昨年は素晴らしいシーズンだったが、BRCにラリー2で少し参戦して、ジュニアERCはラリー4マシンだった。今年は、すべてラリー2マシンになるので、信頼性を維持して経験を積むいい機会になる。さらに、チームはTRTのままとなる。素晴らしいスタッフが揃っていて、マシンの準備に熱心に取り組んでくれる。エンジニアやメカニックも知り合いが多いので、安定して参戦できる」
ERCの初戦の前に、マクレーと、コ・ドライバーを務めるキャメロン・フェアは、4月12日にBRCラウンドのキルダー・カーライルステージに参戦する。マクレーは2月に北イングランドで開催されたBRC開幕戦のイーストライディングステージラリーで、6番手走行中に手を負傷しているが、回復も順調のようだ。
「干し草ロールに引っかかった時に、ステアリングから手が離れてしまった。ステアリングが回っていたので、スポークの1本が手に当たった。折れたかと思ったけど、幸い骨折ではなく靭帯を傷めたのと骨を打撲していた。お医者さんとも相談したけど、キルダー・カーライルステージまでには間に合いそうだ」とマクレーは経緯を説明した。
「もちろん、シーズンの滑り出しに怪我をしたのはいいことではないけど、シトロエンでの最初のイベントで、とてもいいペースが見せられた。SS1では、スピンをしたのに4番手タイムだった。C3ラリー2での初めてのステージで、ベストタイムも可能だったんだ。キルダー・カーライルステージでは、グラベルの走行経験を積んで、ERCハンガリーに向けてマシンとMRFタイヤの理解を深めたい。ERCハンガリーでは昨年、ジュニアERC部門で優勝をしているので、楽しみにしている一戦。昨年の経験を活かせるし、いい走りをするために何が必要なのかの知識も得ている」