[更新日]:
2014年06月13日
ペター・ソルベルグのNEVER GIVE UP! いよいよノルウェー戦へ!
愛すべき故郷の世界戦に向けて
“ジャム”はノルウェー語で家のこと。僕らノルウェー人は、純粋に自分たちの国を愛し、深いフィヨルドやそびえ立つ山々、くつろげる街並に誇りを持っている。この”ジャム”で初めて行われる世界ラリークロス選手権イベントが、目前に迫ってきた。
ノルウェー戦に向けて、準備は抜かりないよ!
初めてのFIA世界ラリークロス選手権ノルウェー戦が行われる場所は、ヘル。ノルウェー人にとっては何とも感じないけど、英語でヘルと言えば地獄を意味するから、かなり驚くだろうね。
この小さな街の名前は確かにヘルだけど、実は地上の天国といってもいいくらいの場所なんだ。本当だよ。ヘルには、世界ラリークロス選手権カレンダーの中でも、最高にクールで素晴らしいコースがある。僕のドライビングスタイルとも相性はバッチリなんだ。
ヘルは、ノルウェーの大都市のひとつ、トロンハイムからわずか30kmの郊外にある。トロンハイム空港からは、クルマでほんの数分だ。ヘルの中心にあるのが、僕のメッカ、リンケバネンなんだ。
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僕がラリーキャリアの中で、WRC参戦のために”ジャム”に出かけたのは、2回だけ。WRCの一戦として開催された2回のラリーノルウェーで、2007年は4位、2009年は6位だった。その次は、スウェディッシュラリーで部分的にノルウェーも走行したが、雰囲気は少し違っていた。
この週末には、また世界戦が行われる! 初めてのノルウェーでの世界ラリークロス選手権戦を前に、期待で身震いしているよ。ノルウェー全体と、ノルウェーのモータースポーツ関係者が一丸となって取り組んでくれたら、これ以上の喜びはない。母国戦で成功を収めるためには、できる限りの応援が必要なんだ。
リンケバネンは豪快なコースだし、世界ラリークロスの中でもお気に入りのひとつだ。路面、難しいコーナー、高速、フィニッシュラインを超えるジャンプは、本当に手強いよ。
1ヶ月前、ポルトガルで初めての世界ラリークロス選手権で優勝した時の気分は、言葉に表せない。2002年11月にWRC戦で僕が優勝した時と同じくらいだ。懸命な作業に取り組んでくれた僕やPSRXのチームスタッフたちは、それでももっと最高の気分を味わいたいと思っている。
母国のヘルで成功できれば、ポルトガルでの勝利も色あせてしまうだろう。
なんといっても、母国だからね。どのアスリートでもそれは同じだと思う。
この世界ラリークロス選手権では、大きな期待を背負っている。今季ここまで、僕のマシンは強さと信頼性を見せてきた。チームのみんなはとてもいい仕事をしてくれて、今年掲げている大きなゴールに向けて、一直線に進んでいる。
先月、英国で行われた世界ラリークロス選手権の後、僕たちは値に足を付けてマシンへの作業に取り組んできた。僕はノルウェーでのラリークロス戦に向けて、万全の準備を備えるために膨大な時間を費やしてきた。
僕の役目は、走ることだ!