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今週開催されるWRC第4戦ラリーカナリア諸島(スペイン、ターマック)に、Mスポーツ・フォードは、グレゴワール・ミュンステール、ジョッシュ・マカリアンのふたりをフォード・プーマ・ラリー1のドライバーに起用する。WRC初開催のイベントだが、ミュンステールとマカリアンはいずれもERCラウンドとして開催された際に参戦しており、ステージの知識を好リザルトにつなげたいところだ。
今シーズンに入ってからステージウインを2本マークするなど、ペースを上げているミュンステール。競技初日は走行順の面で不利になるが、頼もしいパフォーマンスを披露するチャンスをキッチリつかみたいところだ。
「グランカナリア島を本当に楽しみにしているよ! 昨年のWRCではカナリア諸島のような、ガチガチのマシンでグリップの高い広い道を走るようなサーキットレース風のターマックラリーはなかったから、マシンを全開でプッシュできると思うとワクワクする。カレンダーには、凍ったモンテや雪のスウェーデン、ケニアとバラエティに富んだイベントがあるが、今回はシーズンで初めての純粋なターマックイベントだ」とミュンステール。
「完璧なペースノートを作らなくてはならないし、ステージに行くことを楽しみにしている。天気はベルギーより良くなることを祈っているよ!」
マカリアンはさらに走行順が後になるが、ターマック戦でも成長を続けることを目指す。どんな路面でも好走できるポテンシャルをすでに披露しており、シーズン最初のターマックイベントでの走りにも注目が集まる。
「モンテカルロはラリー1での初めての参戦で舗装された路面も走ることはできたが、カナリア諸島はまったく別物。すべてが純粋でスムーズなターマックだ。今回の目標は、モンテで学んだことを伸ばしていくこと。このマシンが生み出すエアロやダウンフォース、グリップを心から信じることだ。ここの道は自信をもってキッチリ正確に走らなくてはならないが、ワクワクしているよ」
WRC2部門には、エストニアのロメ・ユルゲンソンがフォード・フィエスタ・ラリー2で参戦。先日開催された英国ラリー選手権のキルダー・カーライルステージ(ターマック)では5SS中、ステージウインを4本奪取しており、ターマック路面での力量を披露することに意欲を見せている。