WRCカナリア諸島:WRCチャレンジプログラムの3期生がWRC3部門に参戦 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCカナリア諸島:WRCチャレンジプログラムの3期生がWRC3部門に参戦

©Keiko Ito

今週開催されるWRC第4戦ラリーカナリア諸島(スペイン、ターマック)では、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム3期生、後藤正太郎と松下拓未がルノー・クリオ・ラリー3でWRC3部門に参戦する。4月24日のシェイクダウンを前に、レッキを終えた感想を語ってくれた。


後藤
──レッキを終えて、今の感触は?

ターマックラリーで走るのが2回目で、前回から半年くらい経っていて、その間にグラベル、スノー、ターマックと練習をしてきました。クルマの挙動を完璧につかめているわけではありませんが、時間を掛けて学んでいきたいと思います。まずは完走して、どんどんクルマに慣れていきたいです。

──ここはインカットがほとんどできないようですが。
道がきれいだと、グリップが一貫しているので走りやすいかなと思っています。

──レッキ中も小雨が降ったり晴れたりと変わりやすいコンディションでした。
タイヤチョイスが難しそうですね。

──目指すのはまずは完走ですか?
とにかく頑張ります。道の反対側が何百mという崖なので、まずは道の中に留まることを目標にしたいです。クラッシュするとラリー史に残りそうなので……。
 スウェーデンでは、水をまったく飲んでいなかったために、途中で頭が痛くなりました。自分の健康状態を管理しながら、集中を維持していきたいです。スノーと違って雪の壁がなくミスができないので、ミスをせずに走り抜くということを目標にしたいです。

松下
──レッキを終えて道の印象は。

とてもきれいでクロアチアみたいにカットもないので、基本的にはとても走りやすいです。雨が降るととても滑りやすそうな路面なので、そこは注意したいと思っています。

Keiko Ito

──個人的にはインカットできた方がいいですか?
カットできた方が面白いかもしれませんが、どれくらいグラベルが出てくるかという予測が難しくなります。まだターマックの経験が浅いので、今回の状況は少しホッとしているというのが正直な感想です。

──ターマックラリーはどんなところが難しいですか?
今回のスペインに関しては、短くて高速なコーナーがたくさん連続するので、ペースノートでどのように表現するかが結構難しいかなと思います。

──今回の目標は。
今回の目標は完走することです。どこにもぶつけないようにしたいと思います。

──ぶつけないようにすると遅くなってしまうのでは?
速さは犠牲にしたくはないので、もちろん自分のできる限りの今のポテンシャルの中での最大限のアタックをして、結果がどのようについてくるかというのも見てみたいと思います。

──ラリー3勢が8台出場しますが、その中で存在感を見せたいという野心はありますか?
ほかのラリー3のレベルがまだ良く分かっていないですね。イタリアやスペイン、フランスなどターマックに慣れているドライバーがいると思うので、いまの段階では指標がない状況です。今回はラリー3でターマックを走るのも初めてですし、自分がどれくらいの位置にいるのかというレベルを確認するイベントと捉えています。
(Keiko Ito)



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