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WRCカナリア諸島:前川富哉「色々な路面があり、走りに必要な情報を正確に落とし込むことが難しい」

©Keiko Ito

今週開催されるWRC第4戦ラリーカナリア諸島(スペイン、ターマック)のレッキに参加したコ・ドライバーの前川富哉。TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの4期生に選出され、フィンランドに移住してから3カ月。ドライバーのヤルッコ・ニカラとともにレッキに参加した印象を聞いた。


──レッキはいかがでしたか?
ヨーロッパに来てから初めてのターマックステージだったのですが、やはり日本のターマックとは100%違う道で、色々なバリエーションがあって面白いと思いました。路面もそうですし、インカットできる場所も、たとえば白いコンクリート舗装でカットできる場所があったり、土の部分のカットでも舗装のエッジが出ているところと出ていないところもあります。走りに必要な情報を正確にノートに入れ込むことが難しいと思いました。

──今回はどういう情報を入れ込むのが一番難しかったですか?
特に狭い住宅街を通るような道で、正しいドライビングラインを描けるペースノートを作るのが難しかったです。先ほど言った路面の質やカットできる部分もそうですが、それ以上に普通の山道みたいなコーナー、ストレート、コーナー、といったような形ではなく、家の生け垣があったり、塀があったり、角が尖った硬いものが出ていたりするので、そういうものをうまく避けながら、良いラインで走れるような、きちんとした、しかし同時にシンプルなペースノートを作るというということが難しいです。

──ニカラはペースノートに求めるものが多いタイプのドライバーですか?
そんなことはないです。ヤルッコのノートはむしろシンプルで、情報量は少なめです。横に乗っていて、有視界走行での能力も高いと個人的に思っています。目で見て得ている情報量が多いので、それをきちんと補足するための、目で見るだけでは得られないような情報をペースノートに含めている感じで、最終的に速く走るという経験値がとても高いドライバーだと思います。
(Keiko Ito)



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